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これが私の小児整形外科診療
適切な診療への道しるべ
筆頭著者 西須 孝 (著)
千葉県こども病院整形外科 部長
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98284-3
電子版発売日 2019年3月4日
ページ数 322
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-32191-8
印刷版発行年月 2019年6月
書籍・雑誌概要
本書は小児整形外科に携わってきた著者が見出した体系化された外来診療のノウハウを余すところなく披露し,こぼさないスクリーニングで専門医へ紹介でき,患児家族へ適切に対応できる診療を伝授する.「どんな病気を考えていいかわからない」「見逃すと大変」の不安を払拭し,読めばその思考・技法を体得できる実践書.
目次
第1章 足趾の診かた
○愁訴からの診断
1 先天的な足趾の変形
2 成長に伴ってみられる足趾の変形
3 その他の愁訴
1)原因のわからない足趾の骨溶解
2)爪がだんだんと盛り上がってきた
□主な疾患について知っておくべき知識
・内反趾
・内反小趾
・重なり趾
・短趾症
・中足骨短縮症
・外反母趾
・マイクロジオディク病
・爪下外骨腫
第2章 足の診かた
○愁訴からの診断
1 先天的な足の変形
2 扁平足
3 つま先歩行
4 底屈しない足
5 凹足と下垂足
6 足の痛み
7 くるぶしのところで腱がはずれる・音が鳴る
□主な疾患について知っておくべき知識
・先天性内反足
・垂直距骨
・特発性つま先歩行
・Charcot-Marie-Tooth病
・外反扁平足
・尖 足
・麻痺性踵足
・Sever病
・足底腱膜炎
・第1Kohler病
・Freiberg病(第2Kohler病)
・足関節・足部の離断性骨軟骨炎
・足根骨癒合症
・腓骨筋腱脱臼,後脛骨筋腱脱臼
第3章 膝の診かた
○愁訴からの診断
1 反張膝
2 乳幼児の膝が伸びない
3 乳幼児の膝が曲がらない
4 学童期以降で膝が伸びない・曲がらない
5 膝の腫脹
6 新生児や乳児の膝が鳴る
7 膝の痛み
□主な疾患について知っておくべき知識
・先天性膝関節脱臼(先天性反張膝)
・(先天性)恒久性膝蓋骨脱臼,習慣性膝蓋骨脱臼・亜脱臼
・円板状半月板
・膝窩嚢胞
第4章 下肢の診かた
○愁訴からの診断
1 幼児のO脚
2 学童期以降のO脚(内反膝)
3 X脚(外反膝)
4 うちわ歩行(内旋歩行,内股歩行)
5 そとわ歩行(外旋歩行,外股歩行)
6 脚長不等
7 下肢の痛み,疼痛性跛行
8 下腿弯曲
9 その他の愁訴
1)両下肢が急速に腫脹した
2)両下腿外側に皮膚のくぼみがある
□主な疾患について知っておくべき知識
・生理的O脚
・Blount病
・局所性線維軟骨異形成症
・プロテインC欠乏症,プロテインS欠乏症
・生理的X脚
・うちわ歩行(内旋歩行,内股歩行)
・脚長不等
・先天性下腿弯曲症,先天性下腿偽関節症
・成長痛
第5章 股関節の診かた
○愁訴からの診断
1 新生児・乳児健診で股関節の異常を疑われた
2 股関節の痛み,疼痛性跛行
3 股が閉じなくなってきた(股関節外転拘縮)
4 股が開かなくなってきた(股関節内転拘縮)
5 単純X線検査でみつかった股関節の骨形態異常
□主な疾患について知っておくべき知識
・先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全,DDH)
・単純性股関節炎
・化膿性股関節炎
・化膿性筋炎
・腱付着部炎
・Perthes病
・大腿骨頭すべり症
・特発性股関節軟骨溶解症
第6章 手の診かた(先天奇形を除く)
○愁訴からの診断
1 指が伸びない・屈伸時にひっかかる
2 指が曲がらない
3 指の痛み
4 指が短くなってきた
5 指が太くなってきた
6 その他の愁訴
1)指先が曲がってきた
2)中指と環指が広がっている
□主な疾患について知っておくべき知識
・強剛母指・弾発指(ばね指)
・先天性握り母指症
・屈指症
・マイクロジオディク病
・中手骨短縮症
第7章 肘と前腕の診かた
○愁訴からの診断
1 乳幼児の「肩がはずれた」・「腕を動かさない」
2 肘が伸びない・曲がらない
3 手のひらを反せない(前腕回内外制限)
4 肘の痛み,肘が腫れている
5 音が鳴る,引っかかる感じがある
6 肘の肉眼上の変形(先天性を除く)
□主な疾患について知っておくべき知識
・橈骨頭脱臼
・野球肘
・Panner病
・後遺症
・先天性橈尺骨癒合症
・肘関節強直
・弾発肘と肘関節ロッキング
第8章 肩と肩甲帯の診かた
○愁訴からの診断
1 肩が上がっている
2 肩が下がっている
3 腕が挙がらない(痛みを伴わない場合)
4 乳幼児の「肩がはずれた」
5 肩の痛み
6 肩がたびたびはずれる
7 肩が前に出ている,鎖骨が出っ張っている
8 肩甲骨が浮き上がっている(翼状肩甲)
□主な疾患について知っておくべき知識
・Sprengel変形
・肩関節不安定症
・肩周辺の先天性筋欠損症
・三角筋拘縮症
・先天性鎖骨偽関節症
・先天性鎖骨欠損症
・リトルリーグ肩
・顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
第9章 胸郭の診かた
○愁訴からの診断
1 胸壁が凹んでいる
2 前胸部の一部が突出している
□主な疾患について知っておくべき知識
・漏斗胸
・鳩 胸
・Poland症候群
・胸骨分節脱臼
第10章 頚部の診かた
○愁訴からの診断
1 新生児・乳児の首にしこりがある
2 先天性にみられる斜頚(発症時期のわからない斜頚)
3 幼児期以降で初発した痛みを伴う斜頚(後天性斜頚)
4 首が硬い(後天性斜頚を除く)
5 首の痛み(斜頚位を伴わない)
□主な疾患について知っておくべき知識
・先天性筋性斜頚
・炎症性斜頚
・環軸関節回旋位固定
・Klippel-Feil症候群
第11章 腰部の診かた
○愁訴からの診断
1 腰 痛
2 背部のくぼみ
3 尾骨痛
□主な疾患について知っておくべき知識
・腰椎分離症
・仙腸関節炎
・二分脊椎症
・尾骨痛
第12章 全身性疾患と小児整形外科総論
1 関節炎
2 出血性関節障害
3 骨髄病変(MRI検査でみられる骨髄輝度の異常)
4 多発性骨病変
5 栄養障害
6 全身の関節弛緩がみられる結合織性疾患
7 先天性に多関節拘縮がみられる疾患
□主な疾患について知っておくべき知識
Ⅰ 関節炎をきたす疾患
・化膿性関節炎
・若年性特発性関節炎
・付着部炎関連関節炎
・反応性関節炎
Ⅱ 出血性関節障害をきたす疾患
・血友病性関節症,その他の血液凝固因子欠損症
・血管腫
Ⅲ 骨髄病変のみられる疾患
・化膿性骨髄炎
・抗酸菌性骨髄炎
・慢性再発性多発性骨髄炎
・傍骨端線部限局性骨髄浮腫
・類骨骨腫
Ⅳ 多発性骨病変のみられる疾患
・多発性外骨腫,メタコンドロマトーシス
・Langerhans細胞組織球症
・Ollier病
・多骨性線維性骨異形成症,McCune-Albright症候群
・骨斑紋症
・大理石骨病
・濃化異骨症
・骨流蝋症
・Camurati-Engelmann病
・片肢性骨端異形成症
Ⅴ 骨病変をもたらす栄養障害
・ビタミンD抵抗性くる病,ビタミンD欠乏性くる病
・壊血病
Ⅵ 関節弛緩のみられる全身性疾患
・Down症候群
・Marfan症候群,Ehlers?Danlos症候群,Loeys-Dietz症候群
Ⅶ 関節拘縮のみられる全身性疾患
・先天性多発性関節拘縮症
・Larsen症候群
・Freeman-Sheldon症候群
・Beals症候群
Ⅷ その他
・骨形成不全症
・神経線維腫症1型(NF1)
・進行性骨化性線維異形成症
・先天性無痛無汗症
・爪膝蓋骨症候群
・猫ひっかき病
・身体表現性障害,詐病
・骨端線早期閉鎖
日本語索引
外国語索引