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学生や新人が「発達障害かもしれない」と感じたら

それぞれの困りごとから考え、ともに成長する学習者支援

学生や新人が「発達障害かもしれない」と感じたら
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筆頭著者 川上 ちひろ (著)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-66207-9

電子版発売日 2025年7月28日

ページ数 144

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-06207-7

印刷版発行年月 2025年7月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260662079

書籍・雑誌概要

なぜ、教育者は学習者が発達障害かもしれない、と感じるのか。教育者のあり方を問う

18歳人口の減少、医療の多忙化など、医療者教育は新たな展開を迎えています。社会においても、発達障害への関心が高まる中、これまでの方法が通じなくなったとき、つい、学習者が発達障害かもしれない、と感じるようです。本書では、発達障害への理解を深めるとともに、よりよい支援を実現するための考え方、あり方をお伝えします。教育者、医療従事者、職場の管理者必携の一冊です。

目次

はじめに

1章 発達障害かもしれない学習者の支援とは
 第1節 教育場面で“対応が難しい学習者”に出会ったとき
  ・ 医療者教育における「発達障害かもしれない」学習者
  ・ 障害のある学生の在籍数の推移
  ・ 教育者が感じる“対応が難しい学習者”とはどのような学習者か
  ・ 対応の難しさと発達障害のイメージ
  ・ 臨床場面における「発達障害」のイメージ
  ・ 発達障害に特化した,魔法のようなかかわりはあるだろうか
  ・ ラベリングから個別性への視点の変換
 第2節 学習者と「ともに」困りごとを考える
  ・ 本当に困っているのは誰か
  ・ 学習者の困りごとを考える:看護学生編
  ・ 学習者の困りごとを考える:新人看護師編
  ・ 「発達障害への対応の知見」と「学習支援の知見」の融合の提案

2章 発達障害の知見をふまえ,困りごと・強みを考える
 第1節 発達障害の基本的知識
  ・ 発達障害の診断
  ・ さまざまな発達障害
  ・ 発達障害は連続体
 第2節 教育者・組織が変わるための学習者支援
  ・ 「問題のありか」を考える
  ・ 何が変わると学習者支援がうまくいく(かもしれない)のか
  ・ 「問題」分析シートの活用
  ・ 「強み」分析シートの活用

3章 組織・個人で支援するための枠組みとヒント
 第1節 合理的配慮と教育的配慮
  ・ 合理的配慮とは
  ・ 教育的配慮とは
  ・ 合理的配慮提供の流れ
  ・ 事前的改善措置/基礎的環境整備の重要性
 第2節 組織での支援
  ・ 組織で支援を行うこと
  ・ 学内・学外の連携
  ・ 実習先との連携
  ・ 医療者教育の特殊性をとらえ直す
  ・ 地域を巻き込んだシームレスな連携の視点で考えることの提案
  ・ 学習者のキャリア支援
 第3節 個別のかかわりでの支援
  ・ 発達障害の特性がある学習者とかかわるうえで
  ・ 学習者とのコミュニケーション
  ・ 学習者の自己理解を促進するかかわり
 第4節 学習者を支援するための理論
  ・ 技術・業務を習得する:正統的周辺参加と,認知的徒弟制
  ・ 学習する環境を整える:心理的安全性
  ・ すこしずつできることを積み重ねる:限界的練習と発達の最近接領域
  ・ 看護の実践を支える力:非認知能力,認知機能
  ・ 振り返りができるようになること:メタ認知,省察的実践家
 第5節 ともに成長する学習者支援に向けて

4章 教育者の困りごと相談事例集
 事例1 看護師に向いていないと感じる学生
 事例2 教員からみて,発達障害と思われる学生
 事例3 患者の気持ちに共感することが難しい(ASDかもしれない)学生
 事例4 患者に合わせた看護が考えられない(ASDかもしれない)学生
 事例5 勝手に仕事を進めてしまう病棟の(ADHDかもしれない)新人看護師
 事例6 自己評価が高い(ASDかもしれない)新人看護師
 事例7 合理的配慮を申請している発達障害のある学生の保護者から,学校でもっと支援をしてほしいと要求された
 事例8 教員間で支援の考えにばらつきがある
 事例9 実習施設から,発達障害の診断をもつ学生に大学の担当者をつけてほしいと要求された
 事例10 本人の資質と志望領域が合っていない(ように感じる)学生の就職支援

おわりに
索引

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