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医学英語論文 手トリ足トリ いまさら聞けない論文の書きかた
筆頭著者 千葉 一裕 (監)
その他の著者等 堀内 圭輔
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64883-7
電子版発売日 2022年5月23日
ページ数 220
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-04883-5
印刷版発行年月 2022年4月
書籍・雑誌概要
ある日突然、論文を任されたが、どこから手を付けたらよいのかわからないことだらけ、論文は指導医の赤字だらけ...投稿したらリジェクトで...一体どうしたらいいの?!
経験豊富な筆者が、若手医師が論文執筆でつまずきやすい「いまさら聞けない」疑問を解説し、文献、データ収集から執筆・投稿、そしてめでたくアクセプト!とその先まで熱血指導。
英語の例文は登場しない英語論文執筆の絶対的指南書。
目次
Ⅰ 論文を書く前に
1 世のため,人のため,自分のため,英語論文を書こう
なぜ医師が英語論文を書くのか
研究者を志すなら英語論文は避けられない
どこから手をつければよいのか?
そもそも英語論文を書く教育がなされていない?
指導医・PIに代わって英語論文の「作法」からスタートします
2 何はなくとも,まずは文献
ワープロソフトを立ち上げる前に
どの程度の文献数が必要か?
文献収集に慣れよう
文献は「読む」,そして「記憶する」
文献管理ソフトを入手する
3 リサーチ・クエスチョンを意識できているか?
漠然とした疑問=リサーチ・クエスチョンではない
優れたリサーチ・クエスチョンとは
失敗も確実な一歩
Ⅱ 英語論文の「作法」
4 英語論文執筆の基礎① 英語論文は英語フォントで書く
まずは英語フォントで正しく入力
英語フォントには使い分けがある
大きさとフォントは統一させる
特殊文字・数字なども英語フォントを使う
5 英語論文執筆の基礎② スペースには要注意
英文におけるスペースとは?
数字と単位の間にはスペースが必要
「両端揃え」ではなく「左揃え」にする
6 英語論文執筆の基礎③ 原稿の書式を理解する
原稿のサイズ
原稿の余白(Margin)の設定
ダブルスペース(Double Space)
インデント(Indent)
ページ区切り
7 英語論文執筆の基礎④ 略語は侮れない
略語(Abbreviation)の使い方
遺伝子名と遺伝子表記法(Gene Nomenclature)
Ⅲ 英語論文の基本構造とその対策
8 まずは主旨の確認とFigureの用意
論文の主旨を理解し,端的に説明できるか?
掲載論文になった姿をイメージができるか?
Figureを作成し,ストーリーを組み立てる
9 IMRaDを理解する
英語論文には決まった構成がある
IMRaDの概要
まずは論文のファイルを作る
10 Methods
英語論文を書く順番
Methodsの目的
Methodsの書きかた
11 Results
Resultsの目的
Resultsの書きかた・留意点
Figure Legendsの留意事項
12 Discussion
Discussionの役割とは?
Discussionの書きかた
13 Introduction,AbstractとTitle
Introductionの目的とは?
Introductionの書式
Abstractの目的と書式
タイトル(Title)
Ⅳ データの取り扱いには要注意
14 論文執筆に必要な道具をそろえる
道具はそろっているか?
15 Figure作成の心得① デジタル画像の基礎
Figureの作法と,デジタル画像の基礎
16 Figure作成の心得② 適切な画像処理
Figureにおける画像操作の留意事項
レベルの調整の基礎知識
その他の画像操作と注意点
17 データ取り扱いの基礎① “n”とは?
2つの重要な「繰り返し行う行為」
Biological ReplicateとTechnical Replicateの実例①
Biological ReplicateとTechnical Replicateの実例②
nは研究デザインの基本
論文にはReplicateの情報を明示する
18 データ取り扱いの基礎② エラーバー
エラーバーとは?
エラーバーは何を示しているのか?
結局,SD,SE,95%CIのどれを使うか?
nが少ないときのエラーバーに意味があるのか?
19 データ取り扱いの基礎③ t 検定とP 値
そもそも,t 検定とは?
本当にt 検定を使ってよいのか?
t 検定の実際
論文には,何の検定をどのように実施したか明記する
なぜP < 0.05なのか?
それでもP < 0.05信仰はなくならない?
Ⅴ 英語で症例報告を
20 英文症例報告執筆マニュアル① なぜ症例報告?
なぜ症例報告を書くのか?
症例報告の価値はどこにあるのか?
まずは執筆前の準備から
21 英文症例報告執筆マニュアル② Case Presentationの書きかた
英文症例報告の構造
英文症例報告執筆の実際
Case Presentation(症例提示)
22 英文症例報告執筆マニュアル③ DiscussionとAbstractの書きかた
Discussion
Ⅵ これってどうしたらいい? 投稿前に解決しておきたい事柄
23 英語論文の校閲を(指導医・PIに)依頼するときは?
指導医・PIは論文の校閲をしたいのか?
校閲依頼をするときのチェックリスト
校閲済みの論文が戻ってきたときのチェックリスト
24 投稿先はどうすればよいのか① インパクトファクターの呪縛とその対応
IFとは?
IFは実際どうなのか
IFだけが注目される正当な理由はない
では投稿先はどうやって決めるのか
25 投稿先はどうすればよいのか② Open Access雑誌とPredatory雑誌
OA雑誌はいかにして誕生したか
OA雑誌のジレンマ
Predatory雑誌の興隆
どうしたら見分けられるのか
それでもPredatory雑誌はなくならない?
26 語るに語れないAuthorshipの諸問題① Authorshipの取り扱いかた
なぜAuthorshipは重要なのか?
Authorshipはどのように定義されるのか?
著者の順番はどう決めるのか?
Shared Authorship/Equal Contribution Authorship
Author ContributionsとAuthorship Agreements
結局誰が最終的にAuthorshipを決めるのか?
27 語るに語れないAuthorshipの諸問題② Authorshipの誤用・乱用・悪用
Authorshipの誤用・乱用・悪用とは?
Authorshipの誤用・乱用・悪用の何が問題なのか?
Gift Authorshipに対する有効な対応策はない?
28 Researcher Identifierを活用すべし
なぜResearcher Identifierが有用なのか?
ORCID
Publons/ResearcherID
Scopus Author ID
Researchmap
Google Scholar
ResearchGate
結局どれを使う?
Ⅶ 査読にまつわる諸問題
29 査読者への対応:Rebuttal Letterを書くにあたって
査読者に対する心得
査読結果別の対応
30 投稿論文がアクセプトされたら
アクセプトのメールが来たら
掲載されるまで
掲載された後
31 英語論文査読の対応① 査読の依頼が来たら
どうしたら査読者になれるか
査読依頼メールが来たら?
査読の実際
32 英語論文査読の対応② 何がPeer Reviewを支えているのか?
医師・研究者にとって査読に時間を割く価値はあるのか?
査読は原則的に無償
査読は業績として評価されていない
査読者は今後さらに不足する
査読の負担は必ずしも平等に分配されてはいない?
査読のクオリティはまちまち
バイアスは不可避
査読の透明化が解決になるか?
それでも医師・研究者は査読を引き受ける?
Ⅷ 英語力を養う
33 英文執筆のカギ
まずは通じる文章を目指す
当該分野の英語論文を精読する
短く明快な文章を目指す
フォーマルな英文を目指す
34 無料で楽しいポッドキャストのすすめ
なぜポッドキャスト?
何がおすすめか?
まとめ
35 あとは書くだけ
索引
COLUMN
いまさら聞けない「PubMed 文献検索」
研究資源は大丈夫?
投稿規定を読むべし
英文校正サービスを利用すべきか?
編集者は何を考えているのか?
ポッドキャストのすすめ Part 2
英語は難しい?
洋楽のすすめ
機械翻訳で英文執筆は不要になるか?