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まとめないACP
整わない現場,予測しきれない死
筆頭著者 宮子 あずさ (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64719-9
電子版発売日 2021年9月6日
ページ数 168
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-04719-7
印刷版発行年月 2021年8月
書籍・雑誌概要
最期をどこで、どのように迎えたいかを話し合うプロセス=ACP。ACPが、延命治療を諦めさせるためのものであってはいけない。いかに死が近づいている人であっても、その人が生きようとする気持ちを支えたい。予測通りにいかない人の生き死にを看護師として、家族として見てきた著者が考える、「無理にまとめないACP」の進め方。
目次
はじめに
Part 1 私とACP
1.1 ACPが急かされるように見えるヨノナカ
1 「人生会議」ポスター炎上
2 「医療の中止」への舵取り
3 医療者が先に諦めてはいけない
1.2 ACPを捉え直す
1 ACPの定義
2 精神科訪問看護とACP
1.3 私が両親のACPに関わるならば
1 父の場合
2 母の場合
Part 2 「死ぬ」ということについて,私が知っている範囲のこと――ACPを進めるための基礎知識
2.1 どのような経過をたどって人は死ぬか
1 がんで亡くなる場合
2 がん以外の慢性疾患で亡くなる場合
2.2 死の直前には何が起こるか
1 亡くなる人の状態
2 見守り方
2.3 死が近い人は,どのように死を受けとめているか
1 私が衝撃を受けた患者さんのこと
2 死にゆく人の心理について
2.4 死ぬ場所にはどのような選択肢があるか
1 調査から見える死ぬ場所の希望
2 がんの場合:自宅での看取りか,緩和ケア病棟か
3 医療機関以外の看取り
2.5 言葉の整理
1 ACP以前の言葉
2 基本的な6つの言葉
3 価値観を含む言葉は取り扱いに注意する
Part 3 「整わない現場」でのACPをシミュレーションする
3.1 どの時期に話し合うか
1 がんの場合
2 がん以外の場合
3.2 キーパーソンの決め方
1 キーパーソンが親族の場合
2 キーパーソンが親族でない場合
3 キーパーソンがいない場合
3.3 急激に悪化した時の対応を決める
1 がんで亡くなる場合
2 がん以外で亡くなる場合
3.4 どこで,誰に看取られるか
1 最期を病院で迎える場合
2 最期を自宅で迎える場合
3.5 意思決定できない場合はどうするか
1 意思決定が困難な状況で,意思決定を促す支援
2 意思決定が困難な状況で,複数の専門家が代行する場合
3.6 死に向かっての備え
1 残された人生を生ききる努力
2 いわゆる「終活」に関連したこと
3 備えなしに亡くなって困ること
おわりに