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現場で使える
クリニカルパス実践テキスト 第2版
筆頭著者 日本クリニカルパス学会 学術・出版委員会 (監修)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64641-3
電子版発売日 2021年7月12日
ページ数 180
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-04641-1
印刷版発行年月 2021年7月
書籍・雑誌概要
学会のオフィシャルテキスト第2版。進化し続けるパスの最新情報を収載。
まさに“現場で活かす”パス実践のノウハウを詳細かつわかりやすく解説。クリニカルパス学会主催の過去の教育セミナーから好評だったテーマを中心に、多くの地域・医療機関で明日から即検討できる手法をまとめた。また、パスの教育や組織作り、電子パスや連携パスの最新の活用法、そして今後期待される新たなパスの領域も盛り込んだ。現場での秘策や情報は「匠のコツ」「トピックス」として開示。パスに関わる多くの医療者必読書。
目次
第1章 クリニカルパス導入の意義と本質
1 クリニカルパスの定義と用語
A クリニカルパスの歴史と定義
B アウトカムとバリアンス
2 クリニカルパス導入の意義
A 医療の質向上活動
B 質管理とPDCAサイクル
C クリニカルパス導入効果
3 クリニカルパス医療の本質
A アウトカム志向
B 標準化
C クリニカルパス活動
Topics
パスからの波及効果
第2章 クリニカルパスの作成
1 アウトカム志向パスとは
A アウトカム志向の考え方
2 アウトカム志向パス作成の実際(医療者用パス)
A 患者アウトカムと医療者アウトカム(タスク)の設定
B 適応基準と除外基準の設定
3 クリニカルパスと標準化
A パスにおける標準化
B アウトカムの標準化
C 用語の標準化(統一)
4 患者用クリニカルパスの作成
A 患者用クリニカルパス作成時の留意事項
B 患者参加型医療のための患者用パスの工夫
C 入院診療計画書としての患者用クリニカルパス
5 パスの作成・審査・認可
A パスの作成
B パスの審査・認可
C パスの管理
匠のコツ
こんなパスもあります
医師から協力を得る秘訣
第3章 クリニカルパスの使用と記録
1 パスの使用
A パスを適用するか適用しないか
B パス適用の流れ
C 個別性への対応
D こんなときでも使っていいのか
E どうして使わなかったのか
2 日々の評価,バリアンス登録
A パスのケアプロセス
B アウトカム評価とバリアンス
C バリアンス登録
3 看護記録とパス
A 看護記録の目的
B 看護記録の法的意義
C 看護記録の構成要素とパス
D 看護過程と記録
E 患者用クリニカルパスの使用,活用法
4 パスの記録の実際
A 全職種で患者情報を共有するための記録
B リハビリ進捗状況の記録
C 教育入院における記録
第4章 クリニカルパスの見直し
1 バリアンス分析
A バリアンスの定義と収集方法
B 退院時バリアンス方式
C センチネル方式
D ゲートウェイ方式
E オールバリアンス方式
F 発生要因分類から見たバリアンス収集方法
2 アウトカム評価とクリティカルインディケーター
A 解析方法
B クリティカルインディケーター
3 ベンチマーキング
A 他施設パスの情報収集
B 見直し方法
4 診療ガイドラインの活用
A ガイドラインの収集
B 見直し方法
5 DPCデータの活用
A データの入手方法
B 実例紹介
6 原価計算
A 病院における原価計算とは
B 実例紹介
解説 パス見直しに必要な統計の知識
A 基本統計量
B 仮説検定
C 定量的データの2群間比較
D 定性的データの2群間比較
E 相関分析
匠のコツ
初心者でもできる! パスの学会発表
第5章 クリニカルパス活動と委員会・パス大会
1 パス委員会と役割
A パス委員会の組織構成
B パス委員会の役割
2 パス教育と啓発
A パスにおける教育体系の構築
B 教育を円滑に進めるためのポイント
C 実践を兼ねた教育カリキュラムの一例
D 啓発への取り組み
3 パス大会の実際
A パス推進とパス大会
B パス大会運営のコツ
C 済生会熊本病院でのパス大会の実例
D 全国のクリニカルパス大会の実例
4 パススタッフのための認定制度
A 日本クリニカルパス学会資格認定制度
B 病院内でのパス資格認定制度(青森県立中央病院の例)
匠のコツ
パス大会・学会における座長の秘訣
パス大会が開けないとき
第6章 電子クリニカルパス
1 電子パスの経緯と定義
2 電子パスと紙パスの比較
A 電子パスの利点
B 電子パスの欠点
3 電子パスの標準的機能・確認項目
A パスの作成
B パスの登録
C 患者へのパスの適用操作,パスの選択
D パスの適用前修正
E 適用中パスの画面構成
F 適用中パス画面の機能
G パスの終了操作
H パス集計
I 電子パスのその他の機能
4 電子パス導入時・更新時のポイント
A パスに関連する多くのマスターの作成・見直しが必要になる
B 自院のパス業務フローの変更を再検討する必要がある
C 電子パス稼働直後から正しいデータを取ろうとは思わない
D すべてのアウトカム評価,バリアンス関連の評価を登録機能で使う必要はない
E ベンダー間の用語の相違を知る
F 組み込んだ電子パスは,他のベンダーに引き継げない
5 標準アウトカムマスター(BOM)導入の実際
A BOM導入までの準備
B BOMの導入
C BOMを用いた分析
6 BOMの運用分析
1 運用
A BOM3.0を用いたクリニカルパスの作成
B パスの審査
C 短期間でBOMパスをたくさん作成する方法
2 分析
A パス記録監査の実施
B バリアンス分析からパスをベンチマーキングで改訂
C 他施設との比較とガイドラインを用いたパス改訂
D DPCの出来高比較で赤字パスをベンチマーキング
E 原価比較と出来高比較を用いた赤字パス・黒字パスの検討およびその対応
F BOMパス使用病院のビッグデータでバリアンス分析
Topics
電子クリニカルパスの代行入力の留意点
これからの電子クリニカルパス
第7章 地域連携クリニカルパス
1 地域連携パスの組織づくりと運用方法
A 地域連携パスの基本的な考え方
B 地域連携パスを作る・動かす
C これからの地域連携パス
2 地域連携パスの実際
1 大腿骨頸部骨折・脳卒中などリハビリテーションの地域連携パス
A 大腿骨頸部骨折地域連携パス
B 脳卒中地域連携パス
2 病診連携のパス
A 定義
B 連携パスに関する診療報酬
C 学会アンケートに見る連携パス活動
D 連携パスの種類
E 慢性腎臓病地域連携パス(CKD連携パス)
3 がん地域連携パス
A がん地域連携パスとは
B 大阪府のがん地域連携統一パス
C がん地域連携パスの導入手順
D がん地域連携パスの今後
4 医科歯科地域連携パス
A 医科歯科地域連携パスとは
B 医科歯科地域連携パス運用の実際
5 在宅医療の連携パス
A 在宅医療連携パスとは
B 在宅医療連携パスの実際
C 地域包括ケアシステム構築のための情報共有
6 ICTを用いた地域連携パスの運用
A 運用組織の設立
B ICTパスのしくみ
C 脳卒中地域連携ICTパス:運用の実際
D データ分析と疾病管理
Topics
精神科領域の連携パス
索引