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肩学
臨床の「なぜ」とその追究
筆頭著者 井樋 栄二 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64354-2
電子版発売日 2021年3月1日
ページ数 200
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-04354-0
印刷版発行年月 2021年2月
書籍・雑誌概要
肩関節の領域において第一人者である著者が、これまでの臨床経験をもとに、その診療のエッセンスや研究の成果をまとめた。腱板断裂や肩関節不安定症、凍結肩などのありふれた疾患について、日常診療から生じた「なぜ」という疑問にとことん向き合い、こだわってきた経験値が凝縮された究極の一冊。
目次
はじめに
第1章 肩関節の診察
1 視診
2 触診
3 肩の動き
4 筋力
5 腱板断裂に対する診察手技
1 疼痛誘発
2 棘上筋腱断裂
3 棘下筋・小円筋腱断裂
4 肩甲下筋腱断裂
6 肩不安定症に対する診察手技
1 反復性肩関節不安定症
2 多方向不安定症(動揺性肩関節)
第2章 肩関節の主な疾患
A 腱板断裂
1 解剖――筋内腱,上腕骨への付着様式,断裂腱の特徴
2 腱板の機能
1 モーメントアームによる機能解析
2 陽電子断層撮像法(PET)による機能解析
3 筋力測定による機能解析
3 疫学調査
4 断裂機序
1 腱板の変性
2 腱板の応力集中
3 肩峰の形態と被覆
4 喫煙と腱板断裂
5 断裂の経時的変化と症状
1 断裂の拡大
2 断裂に伴う筋肉の変化
3 なぜ痛むのか
6 診断
1 単純X線
2 超音波
3 MRI
7 治療
1 保存療法
2 手術療法
B 肩関節不安定症
1 安定化機構
1 解剖
2 最終可動域安定化機構
3 中間可動域安定化機構
2 外傷性脱臼
1 疫学
2 病態
3 診断
4 治療
3 動揺性肩関節
1 病態
2 診断
3 治療
C 凍結肩
1 定義と分類
1 定義
2 分類
2 病態
1 ラットを用いた膝拘縮モデル
2 ラットを用いた肩拘縮モデル
3 凍結肩患者からの摘出標本
4 姿勢と肩の血流
3 診断
1 病期別の臨床所見
2 身体所見
3 画像診断
4 治療
1 保存療法
2 麻酔下授動術
3 手術療法
D 上腕二頭筋長頭腱炎,断裂
1 解剖と機能
1 解剖
2 機能
2 病態
1 上腕二頭筋長頭腱炎
2 上腕二頭筋長頭腱断裂
3 診断
1 上腕二頭筋長頭腱炎
2 上腕二頭筋長頭腱断裂
4 画像検査
1 関節造影
2 MRI
5 治療
1 上腕二頭筋長頭腱炎
2 上腕二頭筋長頭腱断裂
E 投球障害肩
1 投球障害肩と投球動作
1 野球の投球動作と投球相
2 各投球相における障害
2 病態
1 肩甲上腕関節内旋制限
2 上腕骨頭後捻の経年的変化
3 後方関節包の拘縮
4 関節唇損傷――上腕二頭筋長頭腱による牽引と関節唇の歪み
5 肩鎖関節由来の疼痛
3 疫学調査
1 肩・肘痛と他の部位との関連性
2 肩・肘障害とビデオゲームとの関連性
3 野球指導者による暴言・体罰
4 診断
5 治療
1 保存療法
2 手術療法
第3章 手術に関する生体力学研究
1 アンカーの挿入角度――deadman理論の意味と解釈
1 deadman理論とは
2 deadman理論と実証実験結果の食い違い
3 deadman理論に影響を与えるアンカー周囲の摩擦
4 結論
2 アンカー間の安全距離――2本のアンカー間の距離と引き抜き強度の関係
第4章 珍しい症例
1 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)
1 診断と治療
2 症例
2 僧帽筋麻痺
1 診断と治療
2 症例
若手への助言
謝辞
文献
索引