書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
≪教科書にはない敏腕PTのテクニック≫
臨床実践 肩関節の理学療法
筆頭著者 松尾 善美 (監)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年4月11日
ページ数 208
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-4567-9
印刷版発行年月 2018年5月
書籍・雑誌概要
肩関節機能障害に対する敏腕理学療法士の技術とコツを12テーマに分けて解説.前半では,機能解剖と運動学,理学療法士が押さえておくべき手術のポイント,運動療法につなげるための機能評価を紹介.後半では,軟部組織の痛み,関節可動域制限,筋機能低下,関節不安定症を取り上げ,機能的特徴を踏まえた理学療法手技をレクチャー.また人工関節置換術後理学療法や投球動作への介入,乳がん術後の上肢機能再建アプローチも掲載.
目次
病態・評価・治療方針の理解
肩の機能解剖を理解する
Ⅰ 肩関節を構成する骨格,関節・靱帯の構造
1 肩関節の基本骨格
2 肩関節複合体の関節・靱帯
Ⅱ 肩の圧痛点
Ⅲ 肩関節を構成する骨と筋の触察
1 骨の触察
2 肩甲上腕関節に作用する主要な筋
3 肩甲胸郭関節に作用する筋
4 頸部・胸郭に作用する筋
肩の運動を理解する
Ⅰ 肩複合体の構造と組織
1 肩甲上腕関節
2 第2肩関節(肩峰下関節)
3 肩甲胸郭関節
Ⅱ 肩複合体の運動学と病態運動学
1 肩複合体の運動学
2 肩複合体の病態運動学
肩の病態および外科的治療を理解する
Ⅰ 腱板断裂
1 後上方断裂に対するARCR
2 前上方断裂に対するARCR
Ⅱ 反復性肩関節脱臼
1 鏡視下Bankart修復術
Ⅲ 変形性肩関節症
肩の機能評価に基づいた運動療法を理解する
Ⅰ 病態判別の重要性
1 把握すべき疼痛の種類と発生機序
2 拘縮の判別
3 筋機能異常の判別
Ⅱ 筋機能異常の評価
1 肩甲骨の動きの評価
2 肩甲骨の誘導・固定による判別
Ⅲ 拘縮の主要因と判別方法
1 GH関節の拘縮が主要因と考えられる現象
2 GH関節性拘縮の部位判別
3 関節包内の“あそび”の維持・改善
4 ST関節の拘縮が主要因と考えられる現象
実践と結果に基づく理学療法手技
軟部組織由来の痛みの原因を理解し介入する
Ⅰ 肩関節周囲軟部組織の機能
1 静的安定化機構
2 動的安定化機構
Ⅱ 軟部組織由来の疼痛の病態・評価
1 疼痛の原因となる物理的刺激
2 肩関節の疼痛の解釈
Ⅲ 理学療法プログラムの実際
1 評価の実際
[CT]拘縮と物理的刺激との関連性
2 理学療法の実際
[CT]外旋の可動域訓練
肩の機能障害の特徴をふまえて介入する─関節可動域制限
Ⅰ 肩関節可動域制限とは
1 肩関節疾患の概要
2 肩関節可動域制限に対する理学療法
[CT]肩部の関節可動域制限に対するアプローチのポイント
3 肩関節可動域制限に対する運動療法のプログラム
Ⅱ 理学療法プログラムの実際
1 第I段階:疼痛と筋痙縮期
2 第II段階:拘縮期
3 第III段階:機能回復期
肩の機能障害の特徴をふまえて介入する─肩甲胸郭関節機能低下
Ⅰ 正常な肩関節運動における筋機能
1 関節運動に必要な筋機能
2 肩甲胸郭関節の筋機能
Ⅱ 肩関節疾患患者の筋機能
1 病態に起因する筋機能異常
2 肩甲胸郭関節の筋機能異常が引き起こす問題
Ⅲ 肩甲胸郭関節の機能向上に必要な要素
1 肩甲骨周囲筋の活動
2 肩甲骨の安定性
[CT]肩甲骨の動きをアシストする
Ⅳ 理学療法プログラムの実際
1 肩甲骨アライメントの評価
2 肩甲胸郭関節の可動性を獲得する
3 体幹へのアプローチ
4 肩甲骨周囲筋へのアプローチ
肩の機能障害の特徴をふまえて介入する─腱板の筋機能低下
Ⅰ 肩関節安定化機構
1 静的安定化因子
2 動的安定化因子
Ⅱ 筋機能低下と肩峰下インピンジメント症状
1 第2肩関節機能
2 肩峰下インピンジメント症状
Ⅲ 理学療法プログラムの実際
1 腱板機能不全の評価
2 腱板機能の改善
[CT]腱板修復術術後の注意点
肩の機能障害の特徴をふまえて介入する─肩関節不安定症
Ⅰ 関節不安定症とは
1 反復性肩関節脱臼の分類
2 関節唇について
3 手術適応
4 疫学
5 初期固定について
6 Bankart修復術
Ⅱ 理学療法プログラムの実際
1 肩関節不安定症のリハビリテーション
2 理学療法評価
[CT]肩関節不安定症の筋力評価
3 運動療法
人工関節の特徴をふまえて介入する─術後肩関節機能の獲得
Ⅰ 人工関節の特性を知る
1 人工肩関節の変遷
2 人工関節の種類とその適応および特性
Ⅱ 人工関節のバイオメカニクスを理解する
1 medialized type(In-lay タイプ)
2 lateralized type(On-lay タイプ)
Ⅲ 理学療法プログラムの実際
1 HA,TSAに対する理学療法
2 RSAに対する理学療法
[CT]RSAの構造に配慮した可動域運動
3 RSAの術後に考慮すべきこと
4 表面筋電図を用いたRSA 症例と健常者(若年者)の肩関節周囲筋の筋活動の違い
運動連鎖を理解し投球障害肩の改善・予防に向き合う
Ⅰ 障害部位の推察─病態評価としてのストレステストとスクリーニング方法─
1 問診と障害の推測
2 障害別の病態評価と運動療法の方向性を導くためのスクリーニング方法
Ⅱ 運動機能評価
1 肩関節運動機能評価
2 体幹・下肢運動機能評価
3 投球動作の評価─スローイングアーム(投球腕)の動きに着目して─
[CT]テーピングを用いた評価および予防的アプローチ
Ⅲ 理学療法プログラムの実際
1 肩関節運動機能の改善エクササイズ
2 体幹・下肢運動機能の改善エクササイズ
3 スローイングドリル
4 投球プログラム
乳がん術後の上肢機能の再建をねらう
Ⅰ 乳がんと上肢機能障害
Ⅱ 乳がん術後の肩の機能障害
1 手術による影響
2 制限される運動方向と日常生活への影響
Ⅲ リンパ浮腫
1 リンパ浮腫(予防期)
2 リンパ浮腫発症後
Ⅳ 進行がん・終末期にみられる肩の機能障害
Ⅴ 肩の機能障害に対するアプローチ
1 術前評価と指導
2 術後評価とアプローチ
Ⅵ リンパ浮腫の評価とアプローチ
1 リンパ浮腫の評価
2 リンパ浮腫のアプローチ
[CT]上肢浮腫に対する圧迫方法の選択
索 引
[CT]=クリニカル・テクニック