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外科系医師のための臨床研究 手術を評価するアウトカム
筆頭著者 本多 通孝 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63932-3
電子版発売日 2019年11月18日
ページ数 276
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03932-1
印刷版発行年月 2019年7月
書籍・雑誌概要
臨床研究を行うにあたっては、アウトカムの設計が非常に重要です! 患者報告型アウトカム(PRO)とは何か? 外科医の技量は測定可能か? 尺度開発研究とは? 術後QOLを臨床研究のアウトカムにできるのか? そもそもQOLとは一体何なのか……? 外科専攻医シワシワ君と一緒に、手術アウトカムの奥深い世界をのぞいてみましょう。あなたの“臨床研究力”をレベルアップさせる、「外科系医師のための臨床研究」シリーズ第2弾!
目次
はじめに
序章 プロローグ
1 医者も突然患者になる
2 外科医が理想とする手術とは何か?
3 予測モデル研究が流行したものの
4 アウトカム設計を深く追求しているか
第1章 アウトカムリサーチとは
1 臨床研究におけるアウトカムの設計
2 ペナントレースのアウトカム
3 外科領域の臨床研究にはどんなアウトカムが用いられてきたか
4 アウトカムを数値化する
5 真のエンドポイントとは
6 選好・価値による意思決定とアウトカムリサーチ
本章のまとめ
第2章 手術を評価するPRO尺度の開発
1 PROを用いた外科手術評価
2 PROを用いて手術の評価ができるか
3 尺度開発研究とは
4 尺度開発の具体的な手順
5 単純な概念の測定
6 PROの観点から古典理論を見直してみる
本章のまとめ
第3章 手術手技そのものを評価する
1 手術の技量は評価してはならない
2 外科治療の質を評価するSPOとは
3 手術の技量は測定可能か
4 Volume-Outcome Relationshipと手術の集約化
5 手術手技を評価した研究
6 手術を評価する尺度
7 手術評価尺度はどのように作成されるか
8 何をもって「コンセンサスを得た」とするのか
9 手術のトレーニング・ラーニングカーブに関する研究
本章のまとめ
第4章 手術を評価するQOL研究
1 急増するQOL研究
2 究極のアウトカム“QOL”について考える
3 QOL測定に関する諸問題
4 QOL研究の実例
5 QOL研究への期待
6 QOLと効用値
本章のまとめ
終章 エピローグ
おわりに
索引
著者紹介
column
1 結果の見せ方①:点推定と区間推定
2 結果の見せ方②:TableとFigure
3 外的妥当性について
4 主観的情報は誰が評価すべきか①
5 主観的情報は誰が評価すべきか②
6 主観的情報は誰が評価すべきか③
7 ビデオ動画がない場合どうするか
8 外科医にとってのnon-technical skillとは何か①
9 外科医にとってのnon-technical skillとは何か②
10 外科医も脳トレが必要
11 包括的尺度と疾患特異的尺度とは
12 レスポンスシフトを回避する面接式QOL調査“SEIQoL”
13 悪性腫瘍を評価するQLQ-C30と臓器モジュール
14 食事のQOLを評価する尺度の開発
15 歩くことに主眼を置いた尺度があるか