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つまずき立ち上がる看護職たち

臨床の知を劈く看護職生涯発達学

つまずき立ち上がる看護職たち
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筆頭著者 佐藤 紀子 (編)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63925-5

電子版発売日 2019年10月21日

ページ数 372

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-03925-3

印刷版発行年月 2019年9月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260639255

書籍・雑誌概要

「看護職生涯発達学」は、さまざまな壁にぶつかり、つまずき、悩みながらも成長し続ける1人ひとりの看護職を見つめてきた。本書は、看護職としてそれぞれのキャリアで生じる悩み、そして「臨床の知」を探求したいという思いに溢れた、当領域の修了生たち37名の切実な生きた言葉が綴られている。看護職として生きていく力を得られる1冊。

目次

第1章 看護職生涯発達学とは
 看護職が仕事を継続していくことの意義と価値を問うこと
 「看護職生涯発達学」とはどのような学問か

第2章 看護職の働き続ける力
 1.働き始めてぶつかる壁に戸惑う(学生~キャリア初期)
  自らつかみ取る未来,浸透する看護
  卒業後2年目の男性看護師のキャリアデザインを研究した意味
  非日常の手術室で看護を見いだしていく新人をみつめて
  なぜ,看護師は夜勤を続けられるのか
  看護職にとっての,死の悼みかた
  看護職としてのキャリアを立ち止まって探究する
  [解説]壁として現われるものの実相を探る
 2.戸惑いながら乗り越えていく(キャリア中期)
  小児病棟の中堅看護師が仕事を続けてきた原動力
  大学病院の30代後半の看護師が抱える葛藤
  3人の患者さんの死から,夜間の看護実践の追究へ
  子どもをもつ女性看護師の経験をみつめる
  40代看護師にとっての仕事の意味
  [解説]現場で格闘しながらたくましく乗り越えていく看護職たち
 3.多様な場で活躍し続ける看護職(キャリアの分岐点)
  病院を変わった看護師の経験
  介護分野の看護師として働いて気づいたこと
  非正規雇用看護師として働いたことと向き合って
  キャリア中期にある看護師長が抱える葛藤
  認定看護師教育課程の教員であるということ
  定年後も働きつづける看護職から語られたこと
  [解説]キャリアの分岐点で葛藤しつつも前に進む

第3章 教えること,ともに学ぶこと
 看護職の成長を支える
  「教える」ことに疲弊したキャリア初期の看護職へ
  現任教育担当の中堅看護師がイキイキと看護師教育を行うために
   ――任されたときの戸惑いや不安を前向きに
  教育に責任をもつ管理者たちの実践知
  途上感を抱え続ける看護教員
  [解説]教えること,ともに学ぶこと

第4章 「臨床の知」を劈く
 1.「科学の知」と「臨床の知」
  1人ひとりが看護そのものに魅力を感じながら働き続けるために
  認定看護師の熟達した看護実践をともに働く看護師たちに示すということ
  印象に残る看護場面にみられる臨床判断と看護管理
  [解説]看護実践のなかの2つの「知」を編み直す
 2.1人ひとりの看護師のもつ個人的知識
  手術看護をさがし求めて
  1人ひとりの看護師の「知」を分かち合う
  言葉にできない看護師の個人的知識を探求する
  看護実践に埋め込まれた知の探究から考える
  筋ジストロフィーの人の暮らす病棟の看護師たち
  [解説]異なる場における「臨床の『知』」
 3.哲学に依拠するということ
  「看護職としての『私』」を看護職生涯発達学の視座から記述するための方法
  「看護師の臨床における痛みを伴う経験の意味」の探求
  看護職生涯発達学における『方法の問題』
  [解説]看護師である「私」と劈かれる「臨床の『知』」

終章 看護職生涯発達学から看護職のあなたへ
  [座談会]看護職生涯発達学を学んで――2017年度修了生たちの語り
  それぞれが生きた「ものがたり」