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精神科ならではのファーストエイド

搬送時サマリー実例付

精神科ならではのファーストエイド
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筆頭著者 中村 創 (他著)

その他の著者等 三上 剛人

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63589-9

電子版発売日 2018年7月9日

ページ数 168

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-03589-7

印刷版発行年月 2018年6月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260635899

書籍・雑誌概要

自傷他害、あるいは事故など、精神科でファーストエイドが必要になった実例をリアルに写真で再現し、いざという時にどう対応するかをシミュレーションするための本。医療的に何をすべきか、とっさの声かけ、望ましい態度、避けるべき言動がわかる。搬送時に送るサマリーの実例付。「精神科」はもちろん「救急」の医療者も必携。

目次

はじめに
「とっさの場面で必要な対応」の基本とは

I いざというときの動き方 応急処置が必要となった26のケース
 1 自傷
  01 体感幻覚による腕への自傷(大量出血の場合)
  02 カミソリで手首を自傷(止血が必要な場合)
  03 パニック発作で手首を自傷。収まったあとに自殺企図
  04 幻聴による命令で箸を鼻に詰めた
  05 幻聴による命令で、腕をバーナー型ライターで焼いた
  [解説1]自分を傷つける─そのとき、患者さんには何が起きているのか
 2 自殺
  06 ナイフで腹部を切って自殺企図
  07 ハサミで首を切って自殺企図
  08 飛び降りて自殺企図
  09 洗剤を飲んで自殺企図
  10 首を吊って自殺企図
  11 大量服薬で昏睡状態に
  [解説2]自殺発生─すぐ動くための5つの心得
  [解説3]自殺未遂をした患者さんとの対話
 3 事故
  12 熱い飲料を入れたペットボトルを持ち続け、手指を熱傷
  13 燃える布団にくるまりながら寝ていた
  14 浴室内で意識消失。水中に沈んでいるところを発見
  15 薬のヒートを誤飲した
  16 オムツを異食した
  17 部分入れ歯を誤飲。咽頭に刺さっている
  18 喉に食べ物が詰まった(意識消失)
  19 喉に食べ物が詰まった(意識あり)
  20 倒れているところを発見。呂律不良である
  [解説4]事故防止につながる疾病理解─せん妄
 4 急変
  21 身体拘束がきつすぎたことによるうっ血
  22 肺血栓塞栓症
  23 アルコール依存症患者の吐血
  24 アルコール依存症患者の離脱症状(振戦せん妄)
  25 多飲症による低ナトリウム血症
  26 悪性症候群による痙攣
  [解説5]アルコール依存症による身体合併症
  [解説6]多飲症について
  [解説7]悪性症候群を防ぐには

II 家族と看護師のフォロー
 1 家族へどう対応するか
  1 家族が持つ心理的負担への理解
  2 望ましい対応とは
  [point]これが遺族へ連絡し、かかわるときの基本姿勢だ
 2 忘れてはならない! 命にかかわる事故に遭遇した看護師のフォロー
  1 自傷・自殺が看護師に与えるすさまじいストレス
  2 看護師は相談しているか?
  3 組織的に「聞き上手」「吐露上手」を目指そう
  4 デブリーフィングのやり方
  [point]第一発見者となったスタッフの「心情」と「行動」を理解するために
  [point]自殺に遭遇した看護師は他者の言葉に敏感になっている

III 搬送時サマリーの書き方
 1 サマリーは2段階で書く!
  1 救命救急側にとって必要な情報でなければ意味がない
  2 Firstサマリーには「手術に関連する身体情報」を
  3 Secondサマリーには「継続看護のための情報」を
  資料1 Firstサマリー|フォーマット解説
  資料2 Secondサマリー|フォーマット解説
 2 搬送時サマリー実例
  体感幻覚による腕への自傷(大量出血)[16頁 ケース01]
  カミソリで手首を自傷(止血が必要な場合)[18頁 ケース02]
  幻聴による命令で箸を鼻に詰めた[22頁 ケース04]
  ハサミで首を切って自殺企図[36頁 ケース07]
  飛び降りて自殺企図[42頁 ケース08]
  大量服薬で昏睡状態に(自殺企図)[52頁 ケース11]
  燃える布団にくるまりながら寝ていた[68頁 ケース13]
  倒れているところを発見。呂律不良である[82頁 ケース20]
  肺血栓塞栓症[94頁 ケース22]
  アルコール依存症患者の吐血[96頁 ケース23]
  悪性症候群による痙攣[108頁 ケース26]

索引