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≪看護教育実践シリーズ 2≫
授業設計と教育評価
筆頭著者 中井 俊樹 (他編)
その他の著者等 服部 律子
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63544-8
電子版発売日 2018年3月26日
ページ数 200
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03544-6
印刷版発行年月 2018年3月
書籍・雑誌概要
授業設計、教育評価、授業改善の3つは、それぞれが関連し合っていて切り離して考えることはできない。授業を設計する際には評価の視点が必要であり、評価により授業の改善点が明確になってくるからである。本書は、それぞれの基本的な考え方を説明しながら、学習目標の立て方、学習配列の考え方、評価のしかたなど実践的な内容を提示。これから授業を組み立てる方にも、これまでの授業を見直したい方にも参考になる1冊。
目次
「看護教育実践シリーズ」刊行にあたって
はじめに
本書の構成と使い方
第1部 授業設計の意義と方法
1章 授業設計とその意義を理解する
1 授業は設計から始まる
1 授業は段取り八分
2 授業設計を理解する
3 設計をシラバスで表現する
2 設計で授業の質が高まる
1 カリキュラムに沿った授業になる
2 学生にあった授業になる
3 目標,方法,評価が整合性をもつ
4 設計することで柔軟に対応できる
3 授業設計を明示する意義を理解する
1 学生の学習の指針になる
2 教員にとって意義がある
3 教育機関にとって意義がある
4 授業設計の方法と課題を理解する
1 授業設計の理論的背景を理解する
2 逆向きに設計する
3 教員の陥りやすい失敗を理解する
2章 授業の学習目標を設定する
1 学習目標を設定する意義を理解する
1 学習目標によって授業内容が決まる
2 学習目標は学生の指針となる
3 学習目標は学習意欲を向上させる
4 学習目標によって評価が可能になる
2 学習目標の種類を理解する
1 到達目標と方向目標を理解する
2 領域別の学習目標を理解する
3 認知領域の学習目標を理解する
4 情意領域の学習目標を理解する
5 精神運動領域の学習目標を理解する
3 学習目標を検討する
1 学習目標の設定には考慮すべき視点が多い
2 カリキュラムの視点から検討する
3 専門家の視点から検討する
4 学生の視点から検討する
4 学習目標を精選する
1 学習目標を列記する
2 優先順位をつける
3 実行可能かどうかを確認する
4 学習目標を適切な数に集約する
3章 学習活動を配列する
1 学習活動の順序を考える
1 スコープとシーケンスを理解する
2 望ましい学習活動の配列を理解する
2 学習内容を配列する
1 単元を取り入れる
2 課題分析で学習内容を構造化する
3 学習内容の配列を決める
3 必要な学習方法を特定する
1 学習目標に適した学習方法を理解する
2 学習方法を列記する
4 授業全体の計画を作成する
1 学習活動の流れをつくる
2 計画の実行可能性を高める
4章 シラバスを作成する
1 シラバスを理解する
1 シラバスの役割を理解する
2 2つのシラバスを区別する
3 シラバスで学習を促す
4 シラバスの記載項目を確認する
2 授業の目的と学習目標を明示する
1 授業の目的を記述する
2 学習目標を明確に示す
3 学習目標を点検する
3 成績評価の方針と方法を明示する
1 教育機関の方針を踏まえる
2 学習目標に沿った成績評価にする
3 方法,基準,配分などを示す
4 授業計画と支援方法を明示する
1 各回の学習の内容と方法を示す
2 授業時間外の学習活動を示す
3 教科書や教材を示す
4 受講ルールを示す
5 オフィスアワーを示す
5章 複数教員による授業を設計する
1 複数教員による授業の特徴
1 複数教員で教える機会は多い
2 複数教員で教える利点を理解する
3 複数教員で教える授業の4類型
4 一貫性や継続性が課題になる
2 複数教員で授業を設計する際の留意点
1 設計の原則は変わらない
2 協力し合える関係性が重要
3 打ち合わせで役割を明確にする
4 学生の学習状況を共有する
3 オムニバス授業における工夫
1 オムニバス授業に適した科目を理解する
2 オムニバス授業の調整役を務める
3 オムニバス授業に授業分担者として参加する
4 オムニバス授業の成績評価を行う
4 チーム授業における工夫
1 個別指導に適している
2 チーム授業の準備の留意点
3 チーム授業の課題と向き合う
第2部 教育評価の基本と方法
6章 教育評価の基本を理解する
1 評価の力を理解する
1 評価は重要だが難しい
2 難しいのには理由がある
3 評価は学習を変える
4 評価は授業を改善する
2 評価の構成要素と種類を理解する
1 5つの構成要素を理解する
2 目的別の評価を理解する
3 主体別の評価を理解する
4 基準別の評価を理解する
3 適切な評価方法を選択する
1 さまざまな評価方法を理解する
2 適切な評価方法を選ぶ
4 授業に評価を効果的に組み込む
1 学生の学習活動を促す
2 評価の方針を明確にする
3 日常的な評価を活用する
4 人が評価するバイアスを理解する
7章 筆記テストによって評価する
1 筆記テストを設計する
1 筆記テストの特徴を理解する
2 筆記テストの全体計画を立てる
2 客観テストを作成する
1 客観テストの特徴と種類を理解する
2 正誤法の問題を作成する
3 多肢選択法の問題を作成する
4 組み合わせ法の問題を作成する
5 並び替え法の問題を作成する
6 単純再生法の問題を作成する
7 完成法の問題を作成する
3 論述テストを作成する
1 論述テストの特徴を理解する
2 解答の自由度を検討する
3 論述テストの問題を作成する
4 論述テストの採点を工夫する
4 筆記テストの運営を工夫する
1 筆記テストに向けて学習させる
2 不正行為を防止する
3 学生にフィードバックを与える
4 結果から改善点を明らかにする
8章 実技テストによって評価する
1 実技テストによる評価の特徴を理解する
1 実技テストを理解する
2 看護技術の特徴を理解する
3 実技テストの課題を理解する
2 実技テストを設計する
1 技術到達目標を設定する
2 実技テストの内容を定める
3 実技テストの方法を定める
4 実技テストの制約や条件を考慮する
5 実技テストの実施要項をつくる
3 実技テストの評価基準を設定する
1 評価項目を設定する
2 評価基準を設定する
3 客観的な評価を目指す
4 実技テストの質を高める
1 学生の緊張に配慮する
2 思考のプロセスや判断の根拠も評価する
3 実技テストを振り返る
9章 学生の成果物によって評価する
1 成果物による評価の特徴を理解する
1 教育性の高い評価方法である
2 レポートは代表的な成果物
3 多様な成果物に目を向けよう
2 学習課題を与える
1 学習目標に応じて課題を検討する
2 成果物の評価基準を明確にする
3 明確に指示を与える
4 自分で考えないとできない課題にする
5 段階的に学習を進める
3 成果物を評価し結果を伝える
1 評価基準に沿って採点する
2 フィードバックを与える
4 成果物に対する評価の工夫
1 学生自身に評価させる
2 学生間で協力させる
3 グループの成果物を評価する
10章 評価基準を可視化する
1 評価基準を可視化する意義を理解する
1 学生の学習を方向づける
2 的確にフィードバックできる
3 教員間で評価基準を共有できる
4 評価結果に納得できる
2 チェックリストを作成する
1 チェックリストの特徴を理解する
2 チェックリストの作成方法を理解する
3 チェックリストに尺度を加える
4 多面的に評価する
3 ルーブリックを作成する
1 ルーブリックの特徴を理解する
2 ルーブリックの作成方法を理解する
3 ルーブリックを作成する際の工夫
第3部 授業改善の方法
11章 授業改善の方法を理解する
1 実践を通して授業を改善する
1 意図的に授業改善の機会をつくる
2 授業改善は教育評価の目的の1つ
3 授業改善には2つのアプローチがある
2 授業実践を振り返り改善する
1 授業改善にはモデルがある
2 授業改善につながるように振り返る
3 授業のなかで改善点を明らかにする
1 授業の途中で振り返る機会をつくる
2 学生の反応を確認する
3 学生の理解度を確認する
4 自分の授業を録音・録画する
5 参観者にアドバイスを求める
4 授業全体を評価し改善する
1 学生の試験結果を活用する
2 授業評価アンケートを活用する
5 自分自身の教育能力を向上させる
1 同僚教員と教育について議論する
2 ほかの教員の授業を見学する
3 各種研修の機会を活用する
4 自分の教育活動の実績を整理する
付録 授業に役立つ資料
1 初回配付用シラバスの例
2 授業評価アンケートのシートの例
3 ティーチングポートフォリオの例
4 用語集
文献
執筆者プロフィール
索引