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≪シリーズ ケアをひらく≫

その後の不自由

「嵐」のあとを生きる人たち

その後の不自由
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≪シリーズ ケアをひらく≫

筆頭著者 上岡 陽江 (他著)

その他の著者 大嶋 栄子

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61187-9

電子版発売日 2016年6月27日

ページ数 272

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-01187-7

印刷版発行年月 2010年10月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260611879

書籍・雑誌概要

暴力などトラウマティックな事件があった“その後”も、専門家がやって来て去って行った“その後”も、当事者たちの生は続く。しかし彼らはなぜ「日常」そのものにつまずいてしまうのか。なぜ援助者を振り回してしまうのか。そんな「不思議な人たち」の生態を、薬物依存の当事者が身を削って書き記した当事者研究の最前線!

目次

 はじめに

1 私たちはなぜ寂しいのか
 1 境界線を壊されて育つということ
 2 境界線を壊された子どもは何を感じるようになるか
 3 「健康な人」に出会うとなぜか寂しい
 4 援助者に対してもニコイチを求めてしまう
 5 私たちにとって「回復」とは
 6 相談する相手が変わるとトラブルの質が変わる
 7 回復には段階がある
 focus-1 回復しても「大不満」!?

2 自傷からグチへ
 1 相談はなぜ難しいのか
 2 相談といっても実はいろいろある
 3 閉じられたグチは危険
 4 グチにも効用があるらしい
 5 開かれたグチを正当化しよう
 focus-2 同じ話を心の中で落ちるまで話せ

3 生理のあるカラダとつきあう術
 1 なぜ「生理」をテーマに選んだのか
 2 研究の方法
 3 研究の結果
 4 生理と向き合うことでわかったこと
 5 生身はつらい!
 focus-3 なぜ怒りが出てくるのか?

4 「その後の不自由」を生き延びるということ Kさんの聞き取りから
 focus-4 「普通の生活」を手助けしてほしい

5 生き延びるための10のキーワード
 1 身体に埋め込まれた記憶
 2 メンテナンス疲れ
 3 遊ぶ
 4 時間の軸
 5 “はずれ者”として生きる
 6 人間関係のテロリスト
 7 セックス
 8 流浪のひと
 9 だるさについて
 10 それでも希望について
 focus-5 トラウマは深く話しても楽にならないし、解決もしない

6 対談 では援助者はどうしたらいい? 上岡陽江×大嶋栄子
 援助者に出会うまでには長いプロセスがある
 「電話してね」と言っても電話がこない理由
 テレパシーで伝わると思っている
 自己覚知はフィードバックから
 「迷惑」じゃなくて「痛い」んだ
 消え入りたい思い
 「あなたは悪くない」は難しい
 失望する必要はない
 とにかく生き延びろ!

 あとがき

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