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medicina Vol.56 No.13
特集 プライマリ・ケアのためのポリファーマシー「超」整理法
医学書院
電子版ISSN 1882-1189
電子版発売日 2019年12月16日
ページ数 184
判型 B5
印刷版ISSN 0025-7699
印刷版発行年月 2019年12月
書籍・雑誌概要
特集 プライマリ・ケアのためのポリファーマシー「超」整理法 「整理」という言葉の定義「ポリファーマシーの整理」に照らし合わせてみると、「乱雑な処方に対して、適切性を考慮し薬を減らしたり増やしたりすることで秩序を与えて、患者・家族・医療者・介護者がすぐ利用出来るようにする。そして患者さんのその後の人生がうまく進むために関わりを持つこと」と解釈することができ、単に10剤内服していた薬を2剤に減薬することを「整理」というには不十分であることがわかる。今回、プライマリ・ケアを担う先生方に、ポリファーマシーの整理法をお届けする企画に至った。この特集が、臨床の最前線で日々、真摯に患者さんと向き合っている医療者の指南書として、明日からの診療の一助になれば幸いである。
目次
「整理」という言葉の定義「ポリファーマシーの整理」に照らし合わせてみると、「乱雑な処方に対して、適切性を考慮し薬を減らしたり増やしたりすることで秩序を与えて、患者・家族・医療者・介護者がすぐ利用出来るようにする。そして患者さんのその後の人生がうまく進むために関わりを持つこと」と解釈することができ、単に10剤内服していた薬を2剤に減薬することを「整理」というには不十分であることがわかる。今回、プライマリ・ケアを担う先生方に、ポリファーマシーの整理法をお届けする企画に至った。この特集が、臨床の最前線で日々、真摯に患者さんと向き合っている医療者の指南書として、明日からの診療の一助になれば幸いである。
企画:吉田 英人(西伊豆健育会病院内科)
■特集 プライマリ・ケアのためのポリファーマシー「超」整理法
吉田 英人
■座談会
ポリファーマシーを通して見えてくる患者・医療者のすれ違いを科学する
中西 重清・吉田 英人・平井 啓
■ポリファーマシーの基本を整理する
ポリファーマシーの定義,疫学を整理する
吉田 英人
ポリファーマシーの原因その1
~医療システムから見えてくるもの~
西村 正大
ポリファーマシーの原因その2
~患者要因から見えてくるもの~
野々上 智
ポリファーマシーの原因その3
~医療者要因から見えてくるもの~
北 和也
ポリファーマシーの原因その4
~製薬会社との関係から見えてくるもの~
関口 豊・南郷 栄秀
ポリファーマシーになると何が問題となるのか?
青島 周一
■プライマリ・ケアで困るポリファーマシー症例
~各診療科からのオススメ整理法を教えます~
神経内科-Parkinson病症例
時村 瞭・井口 正寛
膠原病内科-ステロイド長期内服症例
後藤 愛佳・綿貫 聡
心療内科,緩和ケア-不安障害,不眠症例
松田 能宣
整形外科-慢性疼痛(変形性膝関節症など)症例
藤井 達也・古志 貴和
消化器内科-慢性的な消化器症状の訴えがある症例
中野 弘康
循環器内科-慢性心不全症例
岩田 秀平・水野 篤
小児のポリファーマシー
小橋 孝介
■セッティングの違いによるポリファーマシー整理法
訪問診療とポリファーマシー
高木 暢
救急外来におけるポリファーマシー
坂本 壮
一般開業医とポリファーマシー
中西 重清
総合病院とポリファーマシー
北島 正大・橋本 忠幸
■ポリファーマシーを整理するときに役立つ知識
高齢者総合機能評価(CGA)
亀井 悠一郎
高齢者施設
山村 修
潜在的に不適切な薬剤
クライテリアや減薬プロトコールについて
松本 浩・家 研也
薬剤師の介入効果のエビデンス
木村 丈司
非薬物療法~non pharmacological therapy~
矢吹 拓
■ポリファーマシーは多職種で整理する
多剤服用と多職種連携・社会的処方
千嶋 巌
病院薬剤師との協働
平井 みどり
看護師との協働
看護職が考える生活視点からのポリファーマシーへの介入
長瀬 亜岐
ポリファーマシー外来
岩切 理歌
訪問薬剤師とポリファーマシー
大須賀 悠子
■特集の理解を深めるための23題
問題
解答
●見て,読んで,実践! 神経ビジュアル診察(20)
失調の診方-体幹の失調と筋緊張
難波 雄亮
●物忘れ外来から学ぶ現場のコツ 認知症患者の診かた(19)
介護者のQOLについてどう考えればよいですか?
重松 一生
●母性内科の「め」 妊婦・授乳婦さんのケアと薬の使い方(16)
胸が痛くなってきたんです
三島 就子
●目でみるトレーニング
岩崎 靖/小松 孝行/梶原 祐策