皮膚病診療 37巻13号 (2015年12月)

特集 皮膚真菌症症例集

総説

真菌検査(手技を中心に) 畑 康樹
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皮膚真菌症を診断する検査法である直接鏡検、培養検査、病理組織学的検査、皮内テスト、血清学的検査、分子生物学的検査について、手技を中心に述べた。特に直接鏡検と培養検査は重要である。どちらも原因菌である真菌をみつけ出し、確認することがそのポイントであるが、直接鏡検は主に菌が病変部に存在することを示す検査であるのに対し、培養検査は具体的にその原因真菌を目の前に蘇らせ、正体をつきとめる検査であり、皮膚科医であれば誰でも精通しておくべき検査である。

皮膚真菌症の新しい治療 望月 隆
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皮膚真菌症については約10年前のルリコナゾールの発売をもって、新薬の開発、診断法の改良はともにペースが落ちたように思われたが、最近、新薬として爪白癬に適応を持つ外用薬が発売され、新規の内服薬の開発も内外で行われている。今日行われている皮膚真菌症診療の概略、外用療法、全身療法、その他の治療法について述べた。ひとたび抗真菌薬による治療が開始されると真菌は検出しにくくなるので、治療に先立って病巣での菌の有無を確認し、皮膚真菌症の診断を確定しておくことが重要である。

皮膚真菌症 臨床

白癬 加藤 卓朗
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主に病変部位別に病型分類される.最も多い足白癬は趾間型,小水疱型,角質増殖型に分かれるが,複数の病型を呈する患者も多い.典型的な症例を提示する.原因菌は図2がTrichophyton mentagrophytesで,それ以外はTrichophyton rubrumである.(冒頭より)

カンジダ症 加藤 卓朗
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病変の部位や年齢で病型分類される.頻度の多い病型を提示する.原因はすべてCandida albicansである.(冒頭より)

癜風 加藤 卓朗
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黒色型と白色型に分類される.(冒頭より)

スポロトリコーシス 加藤 卓朗
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固定型とリンパ管型に分類される.(冒頭より)

黒色真菌症 加藤 卓朗
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黒色分芽菌症,黒色菌糸症,黒癬などに分類される.最も多い黒色分芽菌症を示す.(冒頭より)

皮膚真菌症 菌学

白癬 加藤 卓朗
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<■白癬の直接顕微鏡所見(皮膚)>無染色で少し褐色調の菌糸が,屈曲するも糸状に長く伸び,分岐傾向がある.太さは,カンジダと異なり,ほぼ一様である.(冒頭より)

カンジダ症 加藤 卓朗
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<■カンジダ症の直接顕微鏡所見>先端や連結部が細い仮性菌糸と分芽性の円形の胞子の集団を認める.ブドウの房状の胞子形成は特徴的である.(冒頭より)

癜風 加藤 卓朗
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<■癜風の直接顕微鏡所見>太く短い,くの字型に屈曲する菌糸と分芽傾向が強い円形の胞子が特徴的である.無染色でも観察可能だが,ブルーブラックのパーカーインクなどによく染まる.(冒頭より)

スポロトリコーシス 加藤 卓朗
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<■Sporothrix schenckiiの肉眼的所見>発育は速く,短毛状集落で,隆起,湿潤し,多数の皺を形成する.黒褐色調を呈する.(冒頭より)

黒色真菌症 加藤 卓朗
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<■Fonsecaea pedrosoiの肉眼的所見>発育は比較的速く,短毛状,ほぼ平坦な灰白色から黒色調の集落である.

基本情報

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皮膚病診療
37巻13号 (2015年12月)
電子版ISSN:2434-0340 印刷版ISSN:0387-7531 協和企画

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