Clinical Engineering 29巻12号 (2018年11月)

特集 臨床工学部門の組織のあり方について考える

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国立大学病院の臨床工学部門は,業務拡大や特定集中治療室管理料算定などの追い風に伴い,組織は拡大傾向にある.しかし,業務の標準化や人材育成プログラムは未熟なことから,早急に継続的な組織構築に関する環境整備を整える時期に直面している.

私立大学病院の例 東條 圭一
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北里大学病院ME部は,1981年に開設され,現在42名の臨床工学技士が在籍している.組織として,スタッフを効率よく機能させるためには,指揮命令,情報共有が必要である.また,組織を構成するためにはスタッフのマネジメントスキル向上も必須である.

公立病院の例 野沢 義則
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公立病院の臨床工学部門は,医療機器管理から臨床支援,救急・災害医療まで幅広い業務に対応することが求められている.しかし,公立病院は職員定数の制限があり,簡単に臨床工学技士を増員することが難しい.現在当院の臨床工学部門は,組織として拡充を目指している過渡期であり,現状はスタッフの努力により支えられている.

赤十字病院の例 脇田 邦彦
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日本赤十字社は,全国に92の赤十字病院を運営している.病院の規模,スタッフ数,業務内容や運営方針は多様である.日本赤十字社公認の組織として,日本赤十字社臨床工学技士会が結成されている.日本赤十字社臨床工学技士会の発足を契機に,本社内,各グループ病院内での臨床工学技士の立場,役割,責任が重くなっている.我々は,「赤十字のエンブレムに誇りと絆とプライドをもって活動」し,高いレベルでの標準化を目指している.

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(独)地域医療機能推進機構(JCHO)病院は,国策の転換により社会保険病院,厚生年金病院,船員保険病院の運営組織を改組し,設立された病院である.臨床工学技士は,メディカルスタッフの一員としてJCHOと各病院の運営方針により組織管理されている.現在,組織の拡大や地位の向上に向け,人材育成に取り組んでいる.

私立総合病院の例 関根 広介
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民間病院は事業継続のためさまざまな経営手法を取り入れ,組織を運営している.当院では,地域の要望を取り入れつつ医療事業を展開してきた.臨床工学技士も,拡大する組織のなかで病院事業に加わりながら,循環器,透析,保守管理,手術室の業務などを行うME室を確立してきた.本稿では,当院の歴史的背景を踏まえ,私立総合病院の面から組織のあり方について述べる.

中規模私立医療機関の例 三浦 俊二
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当院は中規模私立病院ではあるが,業務範囲は広い.業務量の増加と高い専門性を必要とすることから,臨床工学部内を3つの業務分野別チームに分けた.教育は,入職後の初期に「広く,浅く」横断的に知識・技術を習得した後に,各業務分野別チームに配属して専門性を高める.一方で,業務分野の変更は容易であり,さまざまな分野での専門性を高めることも可能である.

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1987年に臨床工学技士法が制定されて以来,臨床工学技士は生命維持管理装置の操作および保守管理を業とする者として医療現場などで活躍している.現在では,その業務範囲は生命維持管理装置のみにとどまらず,さまざまな医療現場で治療や検査などに用いられる医療機器全般に広がり,その専門家として医療機関はもとより関連団体や行政にも認知されるようになった.本稿では,そのような業務の広がりのなかで掲示される,臨床工学技士が関与する診療報酬上の施設基準について解説する.

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Clinical Engineering
29巻12号 (2018年11月)
電子版ISSN:2432-1265 印刷版ISSN:0916-460X 学研メディカル秀潤社

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