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認知行動療法を実施後症状再燃したが外来森田療法を実施され改善しているパニック症の症例を掲示した。認知行動療法と外来森田療法では悪循環モデルとして診立てることは共通していた。認知行動療法の悪循環モデルはあくまで機械主義・受動的であるのに対し,外来森田療法は症状を排除しようとする能動的な姿勢が悪循環を助長するとの違いがある。認知行動療法を実施され再燃する症例の中で過大な自己意識,その中心にある「こうあるべき思考」の背後にある過大な生の欲望(欲求)を見出せる症例には外来森田療法へ導入するのが効果的であると考えた。現在症状と付き合うことはできるが,操縦中キャプテンとの関係で100かゼロといった強迫的なやり方を緩めていくことが今後の鍵となるであろう。ただし対人関係の強迫的なやり方を緩めるにはその場の作業に没頭することが大事で,対人関係に過度に振り回されないことが重要である。
本論文では,認知行動療法の認知的介入におけるソクラテス式質問の使用に関して,代表的な4名の理論家の考え方や枠組みについて概観した。さらに,ソクラテス式質問の使用においてクライエントとセラピストの関係が損なわれる可能性があるという問題点を踏まえて,適切な用い方について考察を行った。ソクラテス式質問の主な考え方についてまとめた結果,クライエントとセラピストとの協働関係が重視されており,クライエントを特定の答えに導こうとするのではなく,クライエント自身の答えを探す目的で用いられる点が共通していた。また,各理論家の枠組みには,治療関係を損なわないための工夫がそれぞれに存在することが見出された。具体的には,認知の修正ではなくクライエントにとっての発見をめざすこと,ソクラテスの無知という視点にクライエントもセラピストも立つこと,介入の標的とする認知を誤りではなく理にかなったものと位置づけることである。また,適切な認知という想定された答えにクライエントを導く手段としてソクラテス式質問を使うなら,そこには対立の潜在し得ることが示唆された。そして,介入の標的とした認知における感情的意味の変化に向けて,ソクラテス式質問を用いて協働で作業を進めることが重要であり,もしそのような変化に至らなくても,標的とした認知の検討を丁寧に行うことが,その認知から距離をとるうえで有効な可能性があることを指摘した。