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フリーワード 詳細検索 by 医中誌
思春期の発達課題の一つに第二の個体化があり、親子の関係を再定義するためにも家庭内での世代間境界の形成が必須となる。その方法には、親面接を中心に行う技法も、親子関係へ直接介入する技法もある。年齢不相応に親子の分離が困難な事例などさまざまな事情により、理想的な治療構造を設定できないこともある。しかし心理面接が始まることで親子共に変化し成長することも少なくない。筆者は子どもの発達と家族状況の進展に応じて治療構造を変化させることは有用と考える。その場合には、外的葛藤と内在化された葛藤の解消を目標に行い、治療者が親子それぞれと話し合って共に構造を選ぶことが必要である。本論では筆者が一人である思春期男子とその両親への心理的介入を行った症例を発表した。この症例は両親の関係に巻き込まれている家庭状況と自己主張ができないという男子自身の課題を扱う必要があった。筆者はまず外的葛藤に介入するための面接構造を設定し、家庭状況が整ってから内在化された葛藤に取り組む面接構造へと変化させた。一人の治療者が親子それぞれに関わることや面接構造を変化させることは、親子の力動に巻き込まれて逆転移が生じやすく、治療関係や治療者自身に混乱を生じる可能性はある。しかし治療者が発達促進を目指すという一貫した目標をもって親子と理解を共有して取り組むことができれば、思春期の第二の個体化を促す可能性が示された。
認知行動療法では、さまざまな技法が要支援者のニーズによって利用されており、イメージ書き直し(Imagery Rescripting)も近年研究されている一つである。それは、過去のネガティブな体験に由来する侵入的なイメージをポジティブなものへと置き換えていく、イメージワークである。それゆえに、イメージ書き直しがどのように機能しているのかについての検討として、イメージ療法の中で積み上げられてきた知見を参照することは有益であると考えられる。一方、イメージ療法と認知行動療法では、研究の視点が異なっており、それらの知見を合わせていくには、いくつかのステップが必要だと考えた。本稿では、認知行動療法の中でイメージが扱われる心理療法の構造・枠組みについて検討し、それをイメージ療法における知見と比較検討することとした。結果として、認知行動療法では、広くイメージを扱っているが、イメージ書き直しで扱われるイメージが、意図をもって制御することのできない自律的イメージであることが示された。また、イメージ書き直しが安全に進むために、認知行動療法が持つ構造・枠組みが適切に機能していることも明らかになった。これらの視点はイメージ療法でも重視されている点である。よって、認知行動療法においてイメージ書き直しを検討する際に、イメージ療法で積み重ねられてきた知見を取り入れることの妥当性が示されたと結論付けられた。