病院 21巻1号 (1962年1月)

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 吉田 昨年中の問題を振り返えりながら,今年は病院問題がどう発展するか,またはどういう方向に考えるべきかについて,ご自由にご発言をいただきたいと思います。

 昨年は国内では,病院争議という非常に大きな問題がありましたが,それをきっかけに各病院の経営者側もいろいろ勉強をしました。また行政的には,日本の病院の経営管理の改善を図るために,厚生省に指導課ができ,病院管理研修所が,内容が強化されて研究所として再発足する,ということもございました。

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診療管理 小野田 敏郎
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 診療の面における人員と設備との管理——診療管理についての討議会が,日本病院協会のなかの1部会として持たれて以来,すでに3年余を閲し,討議会がひらかれることもまた30回余にわたっている。部会には毎月東京都内近県の病院長・副院長・医長があつまって,たゆまざる研究がおこなわれていて,その討議の結論の概要はすでに順を追って本誌1)2)に紹介をしたが,さらにその後の討議内容を記して読者の参考といたしたい。

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はじめに

 肺結核患者は長期療養が必要であって,しかも毎日の生活は単調に流れやすく,したがっていろいろの点で不満なり要求なりが起こってくるわけである。そして種々な要望のうち,食生活に関するものがやはり多くみられる。療養所における食餌は治療食であるとともに,また大きな慰めともなっており,多大の関心を示すのはむしろ当然と考えられる。

 入所患者は,自宅では不可能な適切な栄養療法を受けられる利点があるけれども,一方においては,個人の嗜好に非常な差があり,不適当と思われる嗜好についてはもちろんこれを指導し是正させることが必要ではあるが,各人の嗜好を全般的に満足させるためには,集団食事の献立てをいかにするかはむずかしい問題である。

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1 目的

 保険診療事務の簡素化ということは,保険者側からも,診療担当者側からも呼びつづけられたものであって,いろいろな試案が出ているが,まだ満足できるものがない。

 この調査もまた健保診療における事務の簡素化と,支払い基金における審査事務量の減少と適性化とを目的としてなされたものである。

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はじめに

 病院も一つの経営企業体である以上,組織と人とによって運営されるものである。組織と人,これを縦の線と考えるとき,私どもは人と人との,1本横の線を考えてみたい。いわば福利厚生の線ともいえよう。こうした意味において,私どもは愛知,三重,岐阜,静岡4県下130病院各位に,2,3の項目についてお願いし,105の病院よりご回答を得たので,ここに述べてご批判を願いたい。105の病院は第1表に示す病院集団であることを,まずご了解願っておくこととしたい。

 この病院集団職員の各個がどのように社会保険に加入して,どのように共済組合に,またどのように互助会に加入して,給付を受けているかの面と,病院職員で親ぼく会といった院内会組職を持つているかの面との組み合わせを,開設者別にとともに1表にしたのが第2表である。病院の各持ち味により,様相も各様であるが,Nr4,Nr9の型が大勢を占める趨勢である。院内会といった親ぼく会については,信友会,院内会,親ぼく会といった会名で人と人とを横に結んで副利厚生的に施策されることは否定できないのである。

第12回国際病院会議 紀伊国 献三
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昨年ベニスで開かれた,国際病院会議について,本誌12月号で出席された警察病院小野田博士の紹介があったが,その内容について近着の外誌の伝えるところを紹介してみよう

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 去る昭和36年10月16日から28日まで,東京において,WHO西大平洋地域事務局主催,日本政府協催の,看護管理セミナーが開催されました。聖ルカ国際病院内の聖ルカ短期大学を会場として,12カ国から約30名の看護婦が来日し,またWHO,その他国際的団体の関係者に日本人側参加者8名と合計41名が,このセミナーに出席され,連日2週間にわたって,熱心な会合が開かれました。

質疑応答 一条 , 岩佐 , 塚本
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 今月から「質疑応答」のページを設けることにいたしました。今回はとりあえず病院管理研究所の研修会に出された質問をとりあげましたが,今後,読者の皆様のご質問にお答えしてゆきたいと思います。質問の内容は病院管理にかんするものであればさしつかえありませんが,取捨撰択は係りにおまかせください。質問の要旨は簡潔に,所属施設名,御氏名明記のうえ「病院編集室,質疑応答係」までご投稿ください。

グラフ

輸血—採血から心臓手術まで
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 栄介ちゃんに、恵子さんに、もっと血液をと、全国的に愛の献血運動が展開されたのが去年の8月、酷暑の頃であった。Rhマイナスという稀な血液の入手問題が、わが国の輸血の無方策を難じ、有志者登録方式の必要性の声となり、さらに、血液銀行の性格を掘り下げて、銀行らしく預血を、また善意の献血をという問題にも及び、買血方式の現在を外道なりとするに至った。このような善き社会を造ろうとする運動が、どうか三日坊主に終らぬようにと祈らざるを得ない。これ果たして、書生論であろうか。否、福島県では、既に、これを現実化している。

 輸血の常識は、保存血液の常識となり、それが、大手術、特に心臓手術などの場合には、多量の血液を必要とするために、量の問題だけでも、保存血液ならではということになった。保存血液の貢献は、誠に偉大である。

研究所だより

1961年の記録 病院管理研究所
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 まずもって新年のお祝いを申し上げます。

 病院管理研修所のころ,「研修所便り」の名で本誌に連載され親まれて来ましたこの欄も,いろいろの事情で永い間休載となっておりましたが,研修所も研究所と改称され,新発足をいたしましたので,本年より「研究所便り」としてお目見えすることになりましたので,よろしくお願いいたします。

基本情報

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病院
21巻1号 (1962年1月)
電子版ISSN:1882-1383 印刷版ISSN:0385-2377 医学書院

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