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病院福祉厚生の一端について—愛知,三重,岐阜,静岡4県下の病院統計を中心にして
角田 信三
1
,
山田 豊
1
1中日病院
pp.59-65
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201875
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はじめに
病院も一つの経営企業体である以上,組織と人とによって運営されるものである。組織と人,これを縦の線と考えるとき,私どもは人と人との,1本横の線を考えてみたい。いわば福利厚生の線ともいえよう。こうした意味において,私どもは愛知,三重,岐阜,静岡4県下130病院各位に,2,3の項目についてお願いし,105の病院よりご回答を得たので,ここに述べてご批判を願いたい。105の病院は第1表に示す病院集団であることを,まずご了解願っておくこととしたい。
この病院集団職員の各個がどのように社会保険に加入して,どのように共済組合に,またどのように互助会に加入して,給付を受けているかの面と,病院職員で親ぼく会といった院内会組職を持つているかの面との組み合わせを,開設者別にとともに1表にしたのが第2表である。病院の各持ち味により,様相も各様であるが,Nr4,Nr9の型が大勢を占める趨勢である。院内会といった親ぼく会については,信友会,院内会,親ぼく会といった会名で人と人とを横に結んで副利厚生的に施策されることは否定できないのである。
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