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肺結核患者の食事に関する要望事項と嗜好調査について
小林 信三
1
,
島田 辰子
1
,
大崎 康二
1
1浦和市立結核療養所医務課
pp.29-36
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201872
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はじめに
肺結核患者は長期療養が必要であって,しかも毎日の生活は単調に流れやすく,したがっていろいろの点で不満なり要求なりが起こってくるわけである。そして種々な要望のうち,食生活に関するものがやはり多くみられる。療養所における食餌は治療食であるとともに,また大きな慰めともなっており,多大の関心を示すのはむしろ当然と考えられる。
入所患者は,自宅では不可能な適切な栄養療法を受けられる利点があるけれども,一方においては,個人の嗜好に非常な差があり,不適当と思われる嗜好についてはもちろんこれを指導し是正させることが必要ではあるが,各人の嗜好を全般的に満足させるためには,集団食事の献立てをいかにするかはむずかしい問題である。
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