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特集 老いと向きあう
高齢者の自殺とその対策
馬場 元
1
1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック
pp.13-18
発行日 2026年2月5日
Published Date 2026/2/5
DOI https://doi.org/10.69291/pt52010013
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はじめに
高齢者に限らず自殺の背景にはなんらかの精神疾患が存在することが知られている。高齢者における代表的な精神疾患としてはうつ病と認知症が挙げられるが,特にうつ病はすべての年齢層において最も自殺のリスクが高い精神疾患である。一方認知症は現実見当識の欠如から,一見自殺のリスクは高くないと思われがちであるが,近年の疫学的調査からは認知症は自殺の危険因子であることが報告されている。高齢者の自殺の背景には「喪失感」や「孤立感」が抑うつ状態,うつ病を経て自殺に至るプロセスが指摘されている。こうした環境や心理的状況にある高齢者に対する家族や地域,福祉や医療によるサポートが高齢者の自殺対策として重要であると考えられる。

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