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特集 勉強の心理学
知ろうとすること――精神分析を勉強することで何が起きるか
永田 悠芽
1
1上町カウンセリングオフィス
pp.351-355
発行日 2026年5月10日
Published Date 2026/5/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26030351
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I はじめに
「精神分析を勉強することで何が起きるか」というテーマの原稿依頼を受け取って,私で大丈夫だろうかと心配になった。なぜなら,私はいわゆる「勉強」が得意ではないからだ。思春期を迎える頃から,学校での勉強は押し付けられているようであまり積極的になれなくなっていった。
しかし一方で,私はもう20年あまり精神分析の勉強を続けている。本を読んだり研修に出たりと,ここまで人生のかなり大きな部分を精神分析の勉強に費やしてきた。もしかすると私は勉強が得意ではないが,嫌いではないのかもしれない。今の私の様子を子どもの頃の私が知ったらきっと驚くに違いない。試験勉強をする気になれず深夜にラジオばかり聞いていた中学生の私は,「いったいどうしちゃったの」と目を丸くすることだろう。
大人になってからの勉強は楽しい時もあるが苦しい時もある。何かを得られそうだと積極的な気持ちで学ぶこともあるし,ピンチを切り抜けるために必死で本のページをめくることもある。
それにしても私はなぜこんなに一生懸命,精神分析を勉強しているのだろうか。不思議だなと思う。大人になっても勉強するということには何か大きな意味があるに違いない。「勉強は苦手」などと言わずに改めて考えてみることにしよう。精神分析を勉強することで私に何が起きたのだろう。

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