特集 過労死・過労自死
雇用と労働の現場で何が起きているか
森岡 孝二
1
1関西大学経済学部
pp.288-292
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101023
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本年1月16日,安倍首相はホワイトカラー・エグゼンプション関連法案の通常国会への提出を見送る考えを表明した.ちょうどその頃発売された『読売ウイークリー』1月21日号は,「サラリーマン受難の07年」「“社員いじめ”撃退法」という見出しで,次のように書き出している.
2007年は会社員たちにとって激変の年になりそうだ.「労働ビッグバン」の名の下に,国や経営側が画策するのは「ホワイトカラー・エグゼンプション」と「解雇の金銭解決」の導入.平たく言えば,「残業ただ働き制度」と「お金で簡単クビ制度」.つまりは経営者に優しい改変の目白押しなのだ.雇われの身とはいえ,こんな理不尽な制度改変を黙って受け入れていいものか.
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