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特集 アレルギー疾患
セミナー アレルギー疾患への具体的アプローチ
ハチ刺傷によるアレルギー
平田 博国
1
,
廣川 尚慶
1
1獨協医科大学埼玉医療センター呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
▶スズメバチ,アシナガバチ,ミツバチの3種がアナフィラキシーを発症させる.
,
▶スズメバチとアシナガバチ毒の主要アレルゲンには共通抗原性がある.
,
▶ハチ刺傷による死亡者は年間20人前後で中高年の男性に多い.
,
▶屋外労働者はハチ刺傷によりアナフィラキシーを発症する危険性が高い.
,
▶発症機序の多くは特異的IgE抗体を介したアナフィラキシー反応である.
,
▶ハチ毒においてアナフィラキシー発症から呼吸停止や心停止までの中央値は15分である.
,
▶アナフィラキシーを発症した人の約20%が致死的症状を呈した.
,
▶ハチ毒に対する感作の確認にはハチ毒特異的IgE抗体の測定が有用である.
,
▶ハチ毒に感作されている人はアドレナリン製剤の処方を検討する.
Keyword:
▶スズメバチ,アシナガバチ,ミツバチの3種がアナフィラキシーを発症させる.
,
▶スズメバチとアシナガバチ毒の主要アレルゲンには共通抗原性がある.
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▶ハチ刺傷による死亡者は年間20人前後で中高年の男性に多い.
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▶屋外労働者はハチ刺傷によりアナフィラキシーを発症する危険性が高い.
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▶発症機序の多くは特異的IgE抗体を介したアナフィラキシー反応である.
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▶ハチ毒においてアナフィラキシー発症から呼吸停止や心停止までの中央値は15分である.
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▶アナフィラキシーを発症した人の約20%が致死的症状を呈した.
,
▶ハチ毒に対する感作の確認にはハチ毒特異的IgE抗体の測定が有用である.
,
▶ハチ毒に感作されている人はアドレナリン製剤の処方を検討する.
pp.1486-1490
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.10_019
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はじめに
厚生労働省の人口動態統計において,近年のハチ刺傷による死亡者数は,年間20名前後と報告されている1).死因の多くは,ハチ毒によるアナフィラキシーショックが考えられる.ハチ刺傷による全身症状の発症機序として,①ハチ毒に対するIgEを介したアナフィラキシー,②IgEを介さずに多量のハチ毒曝露における外因性ヒスタミンなどの影響によるアナフィラキシー類似反応の2つがある.これらの機序が広義では,ハチ毒によるアナフィラキシーとして扱われる.ハチ毒アレルギーの診断において,ハチ刺傷による全身症状の出現歴とハチ毒特異的IgE抗体の測定が重要である.ハチ刺傷によるアナフィラキシー発症に対する緊急治療として,アドレナリンの自己注射製剤(エピペン®)が2011年に保険適用となり,2026年2月にはアドレナリン点鼻製剤(ネフィー®)が発売された.さらに,根本的治療として,体質改善を目的としたハチ毒抽出エキスによるアレルゲン免疫療法が知られているが,わが国ではいまだ保険適用となっていない.

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