今月の主題 アレルギー診療の実際
全身性アレルギー疾患
ハチアレルギーの診断と治療
湯川 龍雄
1,2
,
平田 博国
1
,
福田 健
1
1獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科
2湯川内科クリニック
pp.279-283
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907360
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●ハチアレルギー(hymenoptera allergy)は,アナフィラキシーショックを惹起し,年間30〜50例の死亡報告例があり,重要な全身性アレルギー疾患の一つと考えられる.
●診断は,ハチ毒(スズメバチ,アシナガバチ,ミツバチなど)に対するIgE抗体を皮膚テスト,血液検査(RAST法)で検出する方法が一般的である.
●治療は,根本療法(減感作療法)と対症療法(薬物療法)の二つに大別されるが,本邦では前者に保険適用がなく,また,後者も欧米で使用が一般化されている救急治療キットが認可されておらず,今後の改善と普及が望まれる.
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