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特集 おなかの悩み解決します! 便秘と下痢のマネージメント
慢性便秘の診断と治療
標的分子を有する便秘治療薬の使い分け
北條 麻理子
1
1順天堂大学医学部消化器内科
キーワード:
ClC-2
,
CFTR
,
GC-C受容体
,
TGR5受容体
Keyword:
ClC-2
,
CFTR
,
GC-C受容体
,
TGR5受容体
pp.1189-1193
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001994
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Headline
・腸管上皮からのCl-分泌は,腸管腔内の水分量を調節するうえで重要な仕組みである.ClC-2や囊胞性線維症膜貫通因子(CFTR)といったチャネルを介してCl-が腸管腔内へ分泌されると,それに伴ってNa+や水分子が腸管内腔へ移動する.
・ルビプロストンはClC-2を活性化し,リナクロチドはグアニル酸シクラーゼC(GC-C)活性化によりcGMPを増加させ,CFTRを活性化する.両薬剤はこの機序を介して腸管内腔水分量を増加させるが,リナクロチドでは感覚神経抑制作用が加わる.
・エロビキシバットは胆汁酸トランスポーター(IBAT)阻害により大腸内腔胆汁酸を増加させ,CFTRを介した分泌促進に加え,5-HT放出を介した大腸運動の亢進により排便を改善する.さらに,感覚機能への影響も示唆されている.
・3剤はいずれも排便回数の改善効果は同等とされているが,副作用の発現傾向は薬剤間で異なる.
・現時点では,特定の臨床的特徴に基づく明確な使い分け方針は確立していないが,患者の症状や副作用の忍容性,併存疾患および併用薬を考慮したうえで,各薬剤の特性に応じて薬剤選択を行うことが,現実的かつ合理的と考えられる.

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