Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅱ.消化器
囊胞性線維症
Cystic fibrosis
石黒 洋
1
,
相馬 義郎
2
,
山本 明子
1
Ishiguro Hiroshi
1
,
Sohma Yoshiro
2
,
Yamamoto Akiko
1
1名古屋大学大学院医学系研究科健康栄養医学
2国際医療福祉大学薬学部
キーワード:
CFTR
,
汗試験
,
遺伝子診断
Keyword:
CFTR
,
汗試験
,
遺伝子診断
pp.436-437
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201226
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囊胞性線維症(cystic fibrosis;CF)は,CF transmembrane conductance regulator(CFTR)を原因分子とする常染色体劣性遺伝性疾患である。CFTR遺伝子の両アレルに重度のバリアントがあり,CFTRチャネル機能が喪失すると,胎便性イレウス,繰り返す気道感染,膵外分泌不全による消化吸収不良などを主症状とするCFが発症する。CFの予後は不良であり,難病および小児慢性特定疾病に指定されている。CFは欧州人種に多いが日本を含む東アジアではまれである。しかし,日本/東アジアタイプの遺伝子バリアントを持つ患者が存在するため,疑われたら汗試験あるいはCFTR遺伝子検索を行うべきである。
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