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飛沫・エアロゾル・空気 空気を介した感染の予防
■エアロゾル感染❸エアロゾル感染が原因と考えられるCOVID-19 アウトブレイク事例
宮良 高維
1
1神戸大学医学部附属病院感染制御部 部長・特命教授
pp.124-129
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000625
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2020年1月初旬の武漢市内の病院の様子を市民が投稿した動画を記憶されている方であれば,後に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と称されることになる感染性疾患の急増による大混乱の状況はご存じのことと思う。そして,同月23日午前10時に武漢市は封鎖された。感染症の流行に伴い,ばく大な社会・経済的コストを強いる都市封鎖が実行された場合は,公式発表の内容に拘わらず,「ヒトからヒトへの感染がコントロール出来なくなった」か,「拡大しつつある疾患が極めて危険である」ことの証左と考えなければならない。ここまでの事態に至った本疾患の主要な感染経路が何であったかについての第一報は,武漢市封鎖翌日の24日にLancetから公刊された市内の病院からの報告と考えている。この中で著者らは,「武漢では何人かの医療従事者も感染している」「このウイルスは,ヒトに効率よく感染する能力を獲得している」「Fit test済のN95マスクなどの空気感染予防策とその他のPPEの使用を強く勧める」と記載している(下線は筆者)。この報告は,パンデミック最初期の段階で,眼前で進行中の感染伝播を自ら考察し得た著者らが,至急で世界に伝えようとした,重要な警告でもあったと考えている。以下は,SARS-CoV-2の「エアロゾル感染」により集団感染が起こったと考えられる事例を紙幅の関係でごく一部ではあるが,発生時系列順に紹介する。

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