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医療機関における運転指導
9.移動の自由と安全を守るための和歌山県の取り組み─医療機関における運転指導と地域移動支援の接点─
鍵野 将平
1
1森ノ宮医療大学総合リハビリテーション学部 作業療法学科
キーワード:
自動車運転
,
地域移動支援
,
安全運転延伸
,
運転終活
,
多機関連携
Keyword:
自動車運転
,
地域移動支援
,
安全運転延伸
,
運転終活
,
多機関連携
pp.1096-1100
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035101096
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- 参考文献 Reference
はじめに
自動車運転は,通院,買い物,仕事,家族の送迎,地域活動等を支える重要な生活行為であり,特に地方部では生活の自立や社会参加の維持に直結する.一方で,疾患や障害,加齢に伴う身体機能・認知機能・視覚機能の変化により,安全な運転の継続が難しくなる場合がある.そのため,医療機関では,患者や家族から運転再開や継続に関する相談を受ける機会がある.
医療機関における運転指導では,疾患の状態,身体機能,認知機能,高次脳機能,視覚機能,服薬状況等を総合的に評価し,運転に伴うリスクを説明することが求められる.しかし,運転支援は「運転してよいか,してはいけないか」を判断するだけでは十分ではない.運転を続ける場合には,どのように安全性を高めるかを考える必要があり,運転が難しくなる場合には,その後の生活をどのように支えるかを検討する必要がある.
和歌山県は中山間地域を多く含み,公共交通の選択肢が限られている.日常生活における自家用車への依存度が高く,運転免許の返納や運転中断が,外出機会の減少,社会参加の縮小,家族の送迎負担の増加につながりやすい地域である.そのため,高齢者や障害のある人の運転支援では,交通安全の確保と移動の自由の保障を対立するものとしてとらえるのではなく,両者の両立を図る視点が重要となる.

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