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特集 急性期リハビリテーション医療最前線
第2章 疾患別の最新の急性期リハビリテーション治療
Column リハビリテーション科と歯科との連携
尾川 貴洋
1
1愛知医科大学医学部リハビリテーション医学講座
pp.740-743
発行日 2026年6月25日
Published Date 2026/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr035070740
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リハビリテーション医療はなぜ歯科と連携しなければならないのか
リハビリテーション医療は機能障害の改善にとどまらず,破綻した全身機能の再統合を通じて「活動」と「参加」を回復させる全身医学である.運動,感覚・嚥下,認知,内部環境(炎症・代謝等),心理社会的要因は相互に影響し,単独介入では限界がある.超高齢社会では多疾患併存,慢性炎症,低栄養,フレイル,サルコペニアを背景とする症例が標準となり,運動中心のリハビリテーション医療だけでは成果が伸びにくい.サルコペニアも不活動だけでなく炎症・低栄養・併存疾患・侵襲等の多因子でとらえることが推奨される 1).それらに影響する因子として口腔がある.口腔は摂食・会話の器官であると同時に,感染の入口であり慢性炎症にも関与し,疼痛や不快は覚醒・行動を介して訓練や参加にも影響する.口腔の破綻は摂取量低下から低栄養を固定化し,訓練耐容能を落として回復を遅らせる.にもかかわらず口腔は「歯科領域」として切り離され,回復停滞が「高齢」「意欲低下」等で説明され,介入可能な口腔由来の要因が見逃されてきた.リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算は,この分断を是正し,同じ患者像とゴールを共有して回復条件をチームで制御する枠組みともいえる.

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