Japanese
English
連載 脂質栄養学を盛り上げる 最新研究トピックス③
ビタミン様栄養素コリンをめぐる現状(3) 欠乏症動物モデルが示すコリン欠乏症の病態メカニズム
矢中 規之
1
,
日野本 みのり
1
Noriyuki Yanaka
1
,
Minori Hinomoto
1
1広島大学大学院 統合生命科学研究科
キーワード:
コリン欠乏症
,
コリン欠乏動物モデル
,
Gpcpd1
Keyword:
コリン欠乏症
,
コリン欠乏動物モデル
,
Gpcpd1
pp.1008-1013
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148071008
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,243円 (1,130円+税10%) こちらは、1008ページから1013ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
コリンの重要性
コリンは,生体内できわめて重要な生理機能を担う必須栄養素であり,レバー,鶏卵,大豆などの食品に多く含まれている.コリン代謝が活発に行われる臓器の一つである肝臓では,血中からコリンが積極的に取り込まれ,多様な代謝物へと変換される.これらのコリン代謝物には,細胞膜の主要構成成分であるホスファチジルコリン(PC),神経伝達物質であるアセチルコリン(ACh),ならびにDNAメチル化を含む各種メチル化反応に関与するベタインが含まれる.これらは細胞膜構造の維持,脂質輸送,シグナル伝達,エピジェネティック制御などを通じて,全身の細胞機能の恒常性維持に不可欠な役割を果たしている1)(図1).
PCは哺乳類細胞膜リン脂質の約45~55%を占める主要リン脂質であり,さらに超低密度リポタンパク質(very low-density lipoprotein:VLDL)の構成因子として形成に関与し,肝臓からの脂質輸送にも重要な役割を担う.一方,ベタインはコリンの酸化によって生成され,one-carbon metabolism(1炭素代謝)を介して葉酸およびメチオニン代謝と密接に関連し,S-アデノシルメチオニンの合成を通じてDNAメチル化をはじめとする多様なメチル化反応に関与し,エピジェネティック制御に重要な役割を果たす.一方,AChはコリン作動性ニューロンにおける主要な神経伝達物質であり,中枢神経系における学習・記憶機能や情動行動,末梢神経系における骨格筋収縮の制御に必須である.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

