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特集 一技入魂! 基本手技─理論と実践で築く小児科専門医の力
総論
小児科手技における感染対策の実際
伊藤 雄介
1
Yusuke Ito
1
1尼崎総合医療センター小児救急集中治療科/小児感染症内科
pp.889-894
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000003055
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総論
1.感染対策の基本姿勢と小児特性
手技の際の感染対策を考えるうえで重要なのは,「医療従事者自身を守るための対策」と「手技に伴い患者に感染リスクを負わせないための対策」を意識して区別することである。小児の手技のなかで成人に対するものと本質的に異なる特別な対策が必要になることはほとんどない。しかし,小児の特性上,受診理由が急性疾患である場合には流行性感染症が背景にあることが多く,児の分泌物や排泄物が高い感染性をもつ可能性は念頭においておく。ここで重要なのは,微生物名や確定診断の結果に過度にこだわらないことである。たとえば,ロタウイルス感染症と判明していれば接触感染対策を講じるのが通常であるが,日常の臨床では原因微生物が判明する前に緊急の処置が必要となる場面も多い。したがって,発熱や咳嗽,鼻汁などの気道症状を呈する患者には飛沫感染対策を,嘔吐や下痢などの消化管症状を呈する患者には接触感染対策を,症状に基づいて即座に選択することが求められる。

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