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特集 子どもの栄養ケアを見直す─分野の垣根を越えて
総論
腸内細菌叢を指標とした小児の栄養と健康
赤川 翔平
1,2
,
金子 一成
1
Shohei Akagawa
1,2
,
Kazunari Kaneko
1
1関西医科大学小児科学講座
2関西医科大学附属病院アレルギーセンター
pp.745-749
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000003014
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はじめに
ヒトの腸内には1000種類以上,数にして約38兆個もの細菌が腸内細菌叢(gut microbiota)を形成し,宿主であるヒトと共生している。近年の次世代シークエンサーを用いた解析技術の進歩により,腸内細菌叢は単なる共生菌の集合体ではなく,代謝,免疫,神経系の発達など,全身の生理機能に深く関与する「一つの臓器」としての役割をはたしていることが明らかになってきた。この臓器の状態,すなわち腸内細菌叢の構成や代謝産物は,宿主であるヒトの健康状態を映し出す鋭敏な指標となり得る。とくに,腸内細菌叢の質的・量的な異常であるdysbiosisは,さまざまな疾患の罹患感受性を高めるリスク因子として注目されている。

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