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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(14)退院時~フォローアップ
193.小児在宅医療では災害時対策を忘れるな
荒木 俊介
1
Shunsuke Araki
1
1はぐむのあかりクリニック
キーワード:
医療的ケア児
,
電源確保
,
個別支援計画
,
BCP
Keyword:
医療的ケア児
,
電源確保
,
個別支援計画
,
BCP
pp.638-641
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000003009
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- 参考文献 Reference
はじめに
医療的ケア児は,人工呼吸器,酸素療法,経管栄養,喀痰吸引など生命維持に直結する医療機器・手技を日常的に必要とする子どもたちであり,電源や医療機器,医薬品の継続確保が途絶えると短時間で生命危機に直結するため,停電・断水・避難による環境変化に対する脆弱性が一般の子どもより高い。実際に,東日本大震災では障害がある人の犠牲者の割合は一般の2倍に上っていることが報告されており,災害が社会的弱者に与える影響の大きさが改めて浮き彫りとなった1)。
大規模地震や風水害では,長時間の広域停電や交通遮断が発生しやすく,訪問診療・訪問看護や障害福祉サービスが中断することで,在宅療養体制が一気に崩れる可能性がある。また,一般避難所ではバリアフリーやプライバシー確保,感染対策,電源・酸素の確保が不十分なことが多く,医療的ケア児と家族が安心して避難生活を送ることは困難である。さらに,災害時には医療機関も被災し,入院による安全確保ができない場合もあるため,地域全体での包括的な備えが不可欠となる。

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