特集 臨床工学技士と災害対策─災害時の事業継続計画(BCP)をどう考える─
【災害対策への取り組み】在宅医療の災害対策と支援 ②植込み型補助人工心臓装着患者
秋山 正年
1
,
齋木 佳克
1
,
清水 裕也
2
1東北大学大学院医学系研究科心臓血管外科
2東北大学病院臨床工学部門
キーワード:
補助人工心臓
,
自然災害
,
電源確保
Keyword:
補助人工心臓
,
自然災害
,
電源確保
pp.809-814
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000269
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近年,わが国においても植込み型補助人工心臓治療が普及し,年々症例数が増加している.現在は心臓移植までの橋渡し(bridge to transplantation)目的に適応が限定されているが,今後はdestination therapyへも適応拡大が計画されており,さらなる症例数の増加が予想される.しかし,患者管理にはきわめて専門的な知識が必要であり,地震などの自然災害,特に大規模災害の場合の患者管理は一般的対応では不十分となる.我々はこれまで,3例の植込み型補助人工心臓装着患者の災害対応を経験した.本稿では,その経験に基づき今後の災害対策と支援について述べる.
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