特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(14)退院時~フォローアップ
194.医療的ケア児のフォローアップは多職種との連携が重要
荒木 俊介
1
Shunsuke Araki
1
1はぐむのあかりクリニック
キーワード:
医療的ケア児
,
訪問診療
,
訪問看護
,
障害児福祉手当
Keyword:
医療的ケア児
,
訪問診療
,
訪問看護
,
障害児福祉手当
pp.642-645
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000003010
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はじめに
現在,全国には約2万人の医療的ケア児がいて,そのうち4,000名は在宅人工呼吸器管理が必要だと推計されている1)。NICUにおける低体温療法の普及により,低酸素性虚血性脳症による退院時の死亡率は低下しているが,Baby Cooling Japanレジストリでは18か月時点で神経学的後障害の合併率は23.8%と報告されている2)。田村らの埼玉県内での調査報告でも,NICUで1年以上の長期入院をしている児の14%が新生児仮死,医療的ケア児の70%がNICU出身であることからも,NICUスタッフは医療的ケアが必要となる赤ちゃんを退院後にフォローアップする機会は少なくない。2021年には「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行され,医療的ケア児とその家族が,適切な支援を受けながら地域で安心して暮らせる社会の実現が,国や地方自治体の責務として明確化された(図1)3)。しかし,実際の支援現場では依然として多くの課題が存在しており,フォローアップ担当医は在宅で利用可能なサービスについての幅広い知識とそのサービスのマネジメント力も求められる4)。

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