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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(9)分娩時〔産科合併症〕
60.臍帯脱出時の対応と臍帯脱出を起こさないために
田丸 俊輔
1
Shunsuke Tamaru
1
1埼玉医科大学病院産科・婦人科
キーワード:
臍帯脱出
,
骨盤高位
,
膀胱充填
,
用手的挙上
Keyword:
臍帯脱出
,
骨盤高位
,
膀胱充填
,
用手的挙上
pp.203-205
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002875
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はじめに
破水前に胎児先進部分の側方または下方に卵膜を隔てて臍帯を透見ないしは触知するものを臍帯下垂と呼び,臍帯脱出の前段階といえる状態である。また,破水後に胎児先進部分よりも先に臍帯が脱出し,子宮口を通過して腟または陰裂間に懸垂してきた状態を臍帯脱出という。臍帯脱出が生じると,臍帯は子宮壁と胎児先進部分の間で圧迫を受け,臍帯血流の減少・途絶をきたすことから,きわめて急速に児の状態は悪化する。臍帯脱出の頻度は0.12~0.18%と稀な病態であるが1),一度生じると速やかに対応しても児の予後が不良なケースもあり,診断,対処法,予防策等に精通しておくことは産科医として必須である。本稿では,臍帯下垂の危険因子,診断,対処法,予防策について述べる。

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