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特集 耳鼻咽喉科とフレイル
【各論】
心理的フレイルとうつとの関連─定義・評価・機序・臨床的意義─
辻下 聡馬
1
Soma Tsujishita
1
1神戸国際大学リハビリテーション学部理学療法学科
キーワード:
心理的フレイル
,
うつ
,
高齢者
Keyword:
心理的フレイル
,
うつ
,
高齢者
pp.749-752
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002195
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はじめに
心理的フレイルは,加齢に伴う心理的予備力の低下や精神的脆弱性を指す概念であり,近年,高齢者医療および老年学分野において注目されている。従来,フレイルは身体的側面を中心に議論されてきたが,高齢者の健康状態や予後を十分に説明するには限界があることが指摘され,心理的側面や社会的側面を含む多次元的概念として再定義されつつある。その中で心理的フレイルは,うつ症状,不安,活力低下,アパシー(無気力),精神的ウェルビーイングの低下などを主要な構成要素とする多面的概念として位置づけられている1,2)。しかし,心理的フレイルの定義や評価方法については国際的な統一見解が得られておらず,研究ごとに用語や測定指標にばらつきがある点が課題とされている。

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