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特集 家族・介護者の“患者とのつきあい方”のコツ―患者の家族・介護者に教える知識と経験―
【疾患・障害別のつきあい方のコツ】
頭頸部癌患者の家族・介護者に伝えるべき実践的知識
菅澤 正
1
Masashi Sugasawa
1
1亀田総合病院頭頸部外科
キーワード:
頭頸部癌
,
家族・介護者支援
,
意思決定支援(Advance Care Planning)
Keyword:
頭頸部癌
,
家族・介護者支援
,
意思決定支援(Advance Care Planning)
pp.533-535
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002122
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はじめに
頭頸部癌は,嚥下,構音,呼吸といった生命維持および社会生活に直結する機能に影響を及ぼす疾患であり,治療過程および治療後の生活において,家族・介護者の関与が極めて大きい。また,進行がんでの状態で受診する患者が大多数を占め,治療方針の選択に苦慮することも多く,再発も多い疾患である。筆者の研修医時代は病名告知すら禁忌とされていた時代であった。患者の不安と家族介護者の不安,葛藤に直面し,苦悩する時代であった。1990年代にインフォームド・コンセント(IC)概念が導入され,患者の自己決定権を優先する方向へ数年かけて移行していった。現在の実臨床では患者本人への説明は比較的丁寧に行われる一方で,家族・介護者への体系的な知識提供は十分とは言えない場合が少なくない。その結果,治療内容の誤解,過度な期待,あるいは不必要な不安が生じ,治療方針の決定,再発時の治療継続や意思決定に支障をきたすことがある。本稿では,頭頸部癌診療に携わる医療者の立場から,家族・介護者に対して実際に伝えるべき知識を,具体的な臨床場面を交えながら整理する(表1)。

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