Japanese
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特集 整形外科100年の進歩
肩関節不安定症に関する研究の進歩
Advances in research on shoulder instability
井樋 栄二
1
Eiji ITOI
1
1東北労災病院
キーワード:
Shoulder
,
Instability
,
Glenoid track
Keyword:
Shoulder
,
Instability
,
Glenoid track
pp.725-733
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003820
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- 参考文献 Reference
要旨:肩関節不安定症の代表は外傷性前方脱臼である。脱臼時に損傷する下関節上腕靱帯が安定化作用をもつことが20世紀初頭に報告され,その後の研究で詳細な機能が解明された。また20世紀後期になると関節窩と上腕骨頭の骨欠損が肩の安定性に大きく関与することも明らかとなった。関節窩骨欠損には危険域,準危険域が存在するが,Hill-Sachs損傷の危険性はそれだけでは決まらず,常に関節窩との相互作用で決まる。その評価法として21世紀になって新たな概念「関節窩軌跡」が日本から提唱され,これまでの骨欠損評価法を根底から覆すことになった。MRIによる正確な評価法の開発が待たれる。もう一つの代表が動揺性肩関節である。この疾患概念も20世紀後期に日本から提唱され,その後の研究で関節包の拡張・菲薄化と異常筋活動が病態として明らかになった。どちらの疾患に対しても病態の解明がその後の有効な治療法の開発につながっている。

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