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特集 消化器・一般外科における技術認定制度を意識した内視鏡外科手術教育と手技の工夫
Ⅲ 外科解剖 4 腹腔鏡下肝部分切除術に必要な外科解剖
伊藤 千尋
1
,
船水 尚武
1
,
新恵 幹也
1
,
田村 圭
1
,
亀井 義明
1
,
楳田 祐三
1
1愛媛大学大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
キーワード:
腹腔鏡下肝部分切除術
,
肝外科解剖
,
cone unit
Keyword:
腹腔鏡下肝部分切除術
,
肝外科解剖
,
cone unit
pp.701-707
発行日 2026年4月30日
Published Date 2026/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004962
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- 参考文献 Reference
肝細胞癌および転移性肝腫瘍に対する根治療法のなかで,肝切除は中核的選択肢であり,とりわけ肝部分切除は頻用される基本術式である。2010年の診療報酬改定により,腹腔鏡下肝切除のうち部分切除および外側区域切除が保険収載され,低侵襲肝切除は制度的転機を迎えた1)。腹腔鏡・ロボット支援手術の普及は低侵襲性と拡大視の利点をもたらす一方,視野制限と触覚情報の欠如を補うため,局所の脈管・胆管を三次元的に把握する解剖学的素養の重要性はいっそう高まっている1)。肝部分切除は,解剖学的肝切除の実装に向けた最初の足がかりであり,初学者が習得すべき基盤手技である。切除範囲の合理化には,Takasakiら2)のcone unit(亜区域以下の門脈支配域)概念の理解が不可欠であり,この枠組みはTokyo 2020 terminologyにおいて用語整理が進んでいる3)。さらに,術式の難度はIWATE criteriaにより客観化でき,教育段階の設定や適応判断に寄与する4)。一般に部分切除は表在病変を対象とすることが多いが,深在病変や大型病変においても肝予備能と腫瘍学的妥当性を踏まえれば,実質温存を優先した部分切除を選択し得る。

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