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特集 次世代を拓く整形外科教育
Ⅴ章.教育環境・支援体制
2.若手医師のメンタルヘルスケア
Mental health of early-career physicians
長崎 一哉
1
K. Nagasaki
1
1藤田医科大学総合診療科
1Dept. of General and Family Medicine, Fujita Health University, Toyoake
キーワード:
burnout
,
mental health
,
work engagemant
Keyword:
burnout
,
mental health
,
work engagemant
pp.616-619
発行日 2026年5月25日
Published Date 2026/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_616
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は じ め に
職場のメンタルヘルスの重要性は近年ますます高まっている.医師という職業は,命を預かる責任,長時間労働,不規則な勤務,多岐にわたる役割,さらには訴訟リスクや社会的期待など,高い要求が求められる仕事である.その仕事を選んだのはわれわれ自身とはいえ,日々のストレスを避けることはむずかしく,精神的に健康であり続けるのは容易ではない.特に若い医師はメンタルヘルスが脅かされるリスクが高く,バーンアウトや抑うつに陥ることがある.メンタルヘルスの悪化は,個人の健康だけでなく,医療の質や医療安全にも影響し,さらにはキャリア形成における重大な危機となりうる.
職場のメンタルヘルスでまずめざすべき目標は,バーンアウトを予防することである.本稿では,バーンアウトの概要,影響,危険因子,そしてバーンアウトをどのように予防すればよいかについてを中心に解説する.また,よりポジティブな状態としてのワーク・エンゲージメントについても簡単に述べる.
世界保健機関(WHO)はメンタルヘルスを「人々が日々のストレスに対処し,自分の能力を発揮し,よく学び,よく働き,自身の所属するコミュニティに貢献することができる,精神的なウェルビーイングが保たれている状態」と定義している.医師,そして整形外科を選んだ皆様が,このような状態で日々活躍されることを願っており,本稿がその一助になることを期待する.

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