Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
高橋 真治
1
S. Takahashi
1
1大阪公立大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Medical School of Osaka Metropolitan University, Osaka
キーワード:
osteoporotic vertebral fracture
,
vertebral augmentation
,
posterior fixation
Keyword:
osteoporotic vertebral fracture
,
vertebral augmentation
,
posterior fixation
pp.374-378
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_374
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症 例.81歳,女.
主 訴:歩行障害(両下肢脱力,排尿困難).
既往歴:骨粗鬆症,高血圧症.
現病歴:自宅で転倒し,尻もちをつくように倒れた後に腰背部痛が出現した.
近医受診でL1骨粗鬆症性椎体骨折と診断され,安静臥床による保存療法が開始された.受傷直後は下肢の麻痺や感覚障害は認めなかった.安静臥床と鎮痛薬により疼痛はやや軽快したものの,受傷約3週後から徐々に両下肢の力が入らなくなり歩行が困難となった.加えて排尿困難(尿閉傾向)を自覚したため,受傷約5週後に当科を紹介され受診した.
初診時所見:体幹には後弯変形があり,後弯部の棘突起部に局所の圧痛を認めた.両上肢の神経学的所見に異常はなかった.両下肢の筋力低下が著明で,自力歩行は「不能であった.両側の腸腰筋,大腿四頭筋の筋力は両側ともに徒手筋力テスト(MMT)4程度,足関節以遠はMMT 2程度であった.両下肢のL2レベル以下で知覚鈍麻があり,会陰部の感覚も低下していたが,肛門括約筋の収縮は認めた.両側膝蓋腱反射・アキレス腱反射は低下していた.
画像所見:図1~3に初診時の画像所見を示す.

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