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連載 壁を越えた先へ! チーム医療の実践力 【2】
在宅がん看護のチーム医療 ~患者の希望を支える多職種連携の実践~
富澤 あゆみ
1
,
佐藤 隆裕
2
1ひとつぶ診療所/がん看護専門看護師
2ひとつぶ診療所
pp.83-87
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_83
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はじめに
在宅がん看護におけるチーム医療では,多職種がかかわるからこそ,意見の対立(コンフリクト)が生じやすい.とくに,在宅療養の可否をめぐる判断については本人・家族の希望のみならず多数の専門職の関与がある.医療側だけでも,病院医師,病棟・外来看護師,連携看護師,医療ソーシャルワーカー,在宅側ではケアマネジャー,在宅医師,訪問看護師,ヘルパー事業所など小さな集団と大きな集団の集合体として,さまざまな背景をもつ人々がそれぞれの視点や価値観をもち対応している.このコンフリクトにはいくつかの構造がある.たとえば,病院と在宅の間で療養の見通しや対応方針が異なることがある.また,在宅チームのなかでも,支援の優先順位や役割のとらえかたによって意見が分かれることがある.さらに,本人と家族,あるいは家族どうしの間で思いが揃わないことも少なくない.こうした多層的なコンフリクトは,在宅療養の方向性を複雑にし,調整を必要とする大きな要因となる.こうした壁を乗り越えるために,どのようなスキルが求められるのか? がん看護専門看護師としては,コーディネーションやコンサルテーションに加えて,チームを支えるリーダーシップ,そして何よりもコミュニケーションの力が欠かせないと考える.筆者は在宅領域に携わって15年ほどになるが,まだ学びの途上にある立場として,これまでの経験や課題をふまえながら「在宅チーム医療のスキルセット」について述べていきたい.

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