- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
付帯研究27
英国の遺族調査質問紙VOICES-SF日本語版を用いた緩和ケア病棟の遺族による質の評価:英国ホスピスデータとの比較
石田 美空*
*東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
はじめに
日本の緩和ケアの質を評価する方法の一つは国際比較である.国際調査では,日本は2015年第14位,2021年第24位であり,英国は両年とも第1位であった.ただし,これらは制度や人員などの評価であり,実際に患者が受けたケアの質を直接比較していない1,2).英国では,Views of Informal Carers-Evaluation of Services(VOICES)という全国遺族調査でVOICES-SFという質問紙が使用されている3).VOICES-SFは複数言語版が開発されており4-9),これを用いることで患者が受けた緩和ケアの質について日本と海外を直接比較することができる.
まとめ
予期悲嘆を経験した家族は死別後の悲嘆反応が和らげられるのか?
宮下 光令*,後藤 玲凪*
*東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
はじめに
予期悲嘆とは,大切な人との別れが近いことを予期した際に現れる,さまざまな感情的・身体的な悲嘆反応を指す.過去には「予期悲嘆を経験した家族は死別後の悲嘆反応が軽減される」と言われたこともあるが,いくつかの研究で予期悲嘆を経験した家族のほうが死別後の悲嘆が高いことがわかっている.しかし,これらは海外のデータであることから,わが国において同様であるかは不明である.また,予期悲嘆と死別後悲嘆の関連を調べた研究はあったが,これらと死亡前の抑うつや死亡後の抑うつの関連をみた研究はなかった.総じて言うと,予期悲嘆にはまだわかっていないことが多い.

© Nankodo Co., Ltd., 2026

