Japanese
English
脊柱靱帯骨化症up-to-date Ⅵ.術後
3.感染予防
脊椎インストゥルメンテーション手術後の一次縫合創に対する閉鎖式陰圧療法による感染予防
Efficacy of negative pressure wound therapy on closed incisions for preventing surgical site infection after spinal instrumentation surgery
辰村 正紀
1
,
竹内 陽介
1
,
長島 克弥
1
,
奥脇 駿
1
,
船山 徹
2
M. Tatsumura
1
,
Y. Takeuchi
1
,
K. Nagashima
1
,
S. Okuwaki
1
,
T. Funayama
2
1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター水戸協同病院整形外科・脊椎脊髄センター
2筑波大学整形外科
1Division of Spine Center, Dept. of Orthop. Surg. and Sports Medicine, Tsukuba University Hospital Mito Clinical Education and Training Center, Mito Kyodo General Hospital, Mito
キーワード:
infection prevention
,
negative pressure wound therapy
,
spinal instrumentation surgery
,
OPLL
,
SSI
Keyword:
infection prevention
,
negative pressure wound therapy
,
spinal instrumentation surgery
,
OPLL
,
SSI
pp.132-137
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei89_132
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- 参考文献 Reference
は じ め に
周術期合併症の一つに手術部位感染(SSI)があげられる.後縦靱帯骨化症(OPLL)や黄色靱帯骨化症(OYL)など脊柱靱帯骨化症患者は耐糖能異常の併存が多いとされており1),耐糖能異常は周術期のSSIの発生頻度が高いとされている2).また強直性脊椎炎(AS)に代表される脊椎関節炎では治療目的に副腎皮質ステロイドや免疫抑制作用をもつ生物学的製剤が使用されることが推奨されており3),これらもSSIの発生を高めると考えられる.脊柱靱帯骨化症は微小な不安定性が神経症状の悪化につながるため,胸椎部の術式に関しては単なる除圧だけでなく固定術の併用が推奨されている4).また,ASやびまん性特発性骨増殖症(DISH)を併存した椎体骨折も長範囲固定を行うことが推奨されている5).さらにはASにおけるAndersson lesionに対しては固定が望ましいとされている6).脊椎手術における固定術は除圧単独と比較した場合には手術時間が長くなることが多く7),長時間手術は危険因子であることが知られている8).さらには感染が深部に及ぶと,固定のために挿入したインプラントを抜去せざるをえないこともある.閉鎖式陰圧療法(NPWT)は,すでに感染した症例の感染コントロールに有用とされているだけではなく9),非感染例の術後SSIの発生を抑制することが知られており10),脊椎インストゥルメンテーション手術におけるSSI予防に有用であると考えられる.本研究は,術後の一次縫合創に対する予防的NPWTにおける,脊椎インストゥルメントの感染予防効果を確認することを目的に行った.

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