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第1特集 感染症のillness scriptと治療メルクマール
腎盂腎炎
赤松 慧
1
,
谷崎 隆太郎
2
1三重大学医学部附属病院 総合診療部
2市立伊勢総合病院 内科・総合診療科
pp.1076-1080
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026090005
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はじめに
読者の皆様は「腎盂腎炎」と聞いて何を想像するであろうか.発熱していて細菌尿と膿尿が認められているから腎盂腎炎……? CTで腎周囲の脂肪織濃度上昇があるから腎盂腎炎……? ──皆様もお気づきのとおり,残念ながら「○○があるから腎盂腎炎」と言い切れる公式は存在しない.つまり腎盂腎炎とは,単一の症状や検査から診断される疾患ではなく,問診・身体所見・検査を積み重ね,「それらしい所見」から総合的な判断が必要な疾患である.したがって,腎盂腎炎を正しく診断・治療できることは臨床医の腕の見せ所といえるだろう.本稿では,筆者自身がこれまでに腎盂腎炎の患者から学んだ知見を,illness scriptとして整理した.明日からの診療の一助になれば幸いである.

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