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みえる! わかる! 循環器のくすり 心不全・高血圧編 第3部 用語解説
09 ナトリウム利尿ペプチド
宮原 大輔
1
1聖マリアンナ医科大学循環器内科学
pp.630-631
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2026040019
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◉ナトリウム利尿ペプチドとは?
ナトリウム利尿ペプチドはペプチドホルモンであり,17個のアミノ酸残基からなる特徴的な環状構造を呈し,心房性ナトリウム利尿ペプチド(atrial natriuretic peptide:ANP),脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide:BNP),C型ナトリウム利尿ペプチド(C-type natriuretic peptide:CNP)の3種類が知られています(図).ANPは主に心房で,BNPは主に心室で生合成され,心房ならびに心室心筋の伸展刺激に反応して分泌されます.そのため心室の圧負荷を来した心不全の症例では特にBNPの分泌が増加するため,心不全のバイオマーカーとしても広く用いられています.受容体としてNPR-A,NPR-Bがあり,ANPとBNPはNPR-Aに結合することでセカンドメッセンジャーであるcGMPを産生します(図).ネプリライシンはナトリウム利尿ペプチドの分解酵素であり,近年,心不全治療薬として注目されているサクビトリルバルサルタンはネプリライシンを阻害することでナトリウム利尿ペプチドの濃度を上昇させる効果のある薬剤です.CNPは血管内皮細胞から分泌し,NPR-Bに結合し作用するため,ANP,BNPとは性質が異なります.
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