Japanese
English
特集 分子進化
DNAからみた人類進化の歴史
History of human evolution as inferred from DNA
長谷川 政美
1
Masami Hasegawa
1
1統計数理研究所
pp.18-23
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905233
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ダーウィンは「種の起源」の中では人類の起源と進化の問題を直接に議論することは避け,最後の章で,将来この問題に対して光明が投じられるであろうとだけ述べている。しかしかれの本の読者にとっては,かれがヒトはサルと共通の祖先から進化してきたと考えていたことは明らかであった。この本が出版されて以来人類がどのようにして進化してきたのかが多くの人々の関心の的になった。自分自身のルーツを知りたいという衝動が人類学者をつき動かしてきたといえるであろう。
この問題に答える第一歩は,まずヒトとサルの系統関係を知ることである。つまりヒトが最後に祖先を共有したのはどのサルなのか,またそのサルと分かれて独自の進化をはじめたのはいつ頃だったのか。これらは,人類進化の機構を明らかにする上でも,あらかじめ解決しておかなければならない問題である。

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