Japanese
English
解説
海馬と学習運動
Hippocampus and learned movement
平野 俊二
1
Toshitsugu Hirano
1
1京都大学文学部心理学教室
pp.146-154
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903456
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- 1ページ目 Look Inside
およそ400年前に,解剖学者Arantiusは大脳皮質の内側に位置し,脳の前部にまたがる彎曲した形状の海馬構造がタツノオトシゴに似ているので,海馬(hippocampus)と名づけたといわれる。近年,海馬切除の臨床例が記憶障害をもたらすというScovilleとMilner61)の研究が端緒となり,動物による海馬機能の実験的検討を促してきた12,25,26,30,33)。海馬の解剖学的入出力系や細胞構造についてはかなり明らかにされてきたにかかわらず28,56,57),構造全体としての機能についてはまだ十分に理解されていない19,27)。
ここでは行動学的検討にもとづく海馬と学習運動の関係についてのべる。本稿でとりあげられなかった多くの問題については,他の文献11,19,27〜29)を参照されたい。

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